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ホーミニ・リッジ学校の奇跡!

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488019594
  • NDC分類 K933
  • Cコード C0097

内容説明

八月、トウモロコシが穂を出し、クローバーの花が咲きみだれる。そして日が暮れるのが少しばかり早くなる―夏休みが終わる直前のその八月に、わたしたちの先生、独身の女性教師マート・アーバクル先生は突然この世に別れを告げた。そして…代理教師としてやってきたのは、なんと学校なんか大嫌いな少年ラッセルの姉さん。こうして教育熱心でタフな姉さんと、いまひとつ勉強に身が入らない生徒たちの攻防が始まった!古きよきアメリカの片隅、ホーミニ・リッジ学校の型破りだが実り豊かな学校生活を描く、ニューベリー賞作家の待望の一冊。

著者等紹介

ペック,リチャード[ペック,リチャード][Peck,Richard]
1934年、イリノイ州中部のディケーターで生まれ、同地で育つ。教職を経て筆をとり、これまで30冊以上もの作品を執筆。2001年には児童文学作家初となる「米国人文科学勲章」を授与された。『シカゴよりこわい町』(第49回産経児童出版文化賞受賞)でニューベリー賞オナーに選ばれ、『シカゴより好きな町』で2001年のニューベリー賞を、『ミシシッピがくれたもの』でもスコット・オデール賞を受賞するなど、数々の児童文学賞を受賞している

斎藤倫子[サイトウミチコ]
1954年、東京生まれ。国際基督教大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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はる

51
「シカゴよりこわい町」が面白かったのでこちらも。20世紀初頭のアメリカの田舎町。小さな学校に通う兄弟の新しい先生は、何と二人が最も恐れる姉だった…。相変わらずウィットに富んだ文章と溢れるユーモア。姉と弟の関係がサザエさんとカツオみたい。素朴な学校の雰囲気がいいです。ラストはじんわりと感動しました。2017/06/16

ぶんこ

41
生徒が8人だけの小さな学校の先生になったのは、2歳年上の姉だった。わずか17歳のタンジーが、悪ガキや反抗するパールを厳しくも温かく育てていく様子が素晴らしい。一人の教師の情熱が生徒を導くのは、読んでいて爽快でした。中々8年生の卒業試験に合格しない弟ラッセルの為に始めた教師の仕事。無事卒業試験に合格し、大学にまで進んだのですから、姉の勝利でしょうか。2017/06/28

あかつき号

9
ワイルドで、あっけらかんとしていて、圧倒的な怖い存在もいて、面白かった。21世紀の子育てからは考えられないところがなによりいい。じゃくくなってるなあ、私たち。2017/05/20

菱沼

5
ただ古き良き時代を懐かしむ物語ではなく、田舎の良さを謳い上げるだけでもない。教師が、自分が担任する1年間を無事こなすことだけに四苦八苦しているように思われる今、目先のことにとらわれず先を見通す力は、100年前も今も子どもと学ぶ仕事を選んだ人に必要な資質だと思う。二十世紀初頭を舞台にした昔の映画『華麗なる週末』で、田舎道を楽しげに自動車で走っていた農場の青年役のスティーブ・マックィーンの姿がちらりと見えた。2015/10/19

遠い日

5
リチャード・ペックが描く古きよきアメリカ。時は二十世紀初頭。ラッセル(わたし)は、学校なんか辞めて働きたいと考える15歳だ。だが、急死した女性教師の後任に、代理教師として着いたのは17歳の姉・タンジーだった。いつもながら、ペックが描くところのアーリー・アメリカンの女性たちの魅力的なこと。悪ガキ連中と教師・タンジーとの攻防。ラストで読者をあっと言わせる仕掛けにも満足。くぐり抜けた日々は輝かしく、読み手にも強烈な余韻で迫りくるものがあった。2008/09/18

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