内容説明
魔術大学のもと落ちこぼれ魔術師ダーク。別世界からの巡礼団のために“闇の君”役をわりふられたからさあ大変。美人で有能な魔女、妻マーラとの仲はこじれてくるし、お金もないのにやることだけは山積みとくる。おまけに怪しい魔物やら、頭のおかしい龍やらが乱入してきて事態はどんどんひどくなるばかり…。一男一女、五グリフィンの子どもたちも巻き込んでてんやわんやの大騒動。はたして魔法世界の運命は。
著者等紹介
ジョーンズ，ダイアナ・ウィン［ジョーンズ，ダイアナウィン］［Ｊｏｎｅｓ，Ｄｉａｎａ Ｗｙｎｎｅ］
１９３４年ロンドンに生まれ、オックスフォード大学で学ぶ。３人の子どもを育ててから本格的な執筆活動を開始、以来コンスタントに作品を発表し続けている。『魔女と暮らせば』（徳間書店）でガーディアン賞を受賞。現代のイギリスを代表するファンタジー作家として高い評価を受けている
浅羽莢子［アサバサヤコ］
東京大学文学部卒。英米文学翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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乃宮はじめ
4
魔法に憧れる地球人の願望を叶えるような冒険パック、しかしその舞台に選ばれてしまった魔法社会の苦労を描く...と言ったこの設定にはとても魅力を感じていたのだが、読破後は少しがっかり。 あまりに受け入れ準備の工程が難しすぎてついていけないし、ドタバタ感はあったけど、もっと巡礼団に振り回される魔法使いたちを生き生きと描いてよかった気もするし、感情表現が少ないから魔法社会の人が蒙っている被害が浅く感じられる。 何より“巡礼団”って訳し方が気に入らない。設定の面白さを理解するのにこんなに分かりにくい単語ってないよ。2011/09/21
くらげ
3
ガラドリエルという名前のドワーフに全てを持っていかれそうになった（笑）話のまとめ方がなかなか力技全開でどうかと思ったけど、自分たちが住んでいる魔法世界を人間の為のテーマパークにされちゃった住人達の苦労、というひねった設定が好きです。難点は、訳文がちょっと性に合わなかったことかなぁ…。2010/04/14
MARINE
1
【再読】小中学時代に読んだ本を整理を兼ねて再読。上巻より皿何何も覚えていない状態で読み続けた。バタバタ感が増していて、ブレイドが道に迷っているのと同じくらい、私も迷って何が何だかわからなくなっていたかも。ダイアナ・ウィン・ジョーンズはとにかく大好きでたまらなくて、読書のきっかけになった作家さんだけど、これはあまり口に合わなかったかも。ケリーダには少しくらいギャフンと言わせたかったかなぁ……。2025/01/19
ovonkovon
1
おっそろしい濃度で物語が進むので，途中もう腹一杯ィて気分になりつつ読んだ．村人や豚に至るまで個性の強い登場人物が時間と状況に追いまくられて場当たり的に動いた果てに，きれいに大団円に収束し，伏線も回収されるのが見事．コメディ調のわりに，捨て石とか囚人の供給とか狂信者とか結構えげつないのがなかなかブラック．主張はわかるけど，お前もう少しもっとなあこれだから神々はと思いませんでした？私は思った．2021/05/09
しお
1
図書館。面白かったです。てんやわんやで一体どうなるのかと思ってたので大団円でよかった。私はケリーダにもかなりイラついたのですっきりとは言えないけど最後の畳み掛けていく展開が熱かったです。2012/07/02
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