感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きりぱい
9
「フェラギュス」「ランジェ公爵夫人」「金色の眼の娘」収録。どれも恋された女の不幸のようで、恋した男の皮肉な不幸でもあり。最も不幸なのは、ヴォートランの原型のようなフェラギュスに狙われるモランクール。悪夢のような災難だけど、疑われる夫人もいい迷惑。面白かったのは恋愛の駆け引きを見せるランジェ夫人。男の純情を弄ぶのは悪いけれど、生かじりの手管でやり返すモントリヴォーはもっと感じ悪い。執着もいやだし。最後はド・マルセーが主役で、お!と思うも、異質な展開にええ!そして凄惨さを前に、姉さん!と屈託なさで。2012/04/11
うずまき
0
「十三人組物語」(フェラギュス・ランジェ侯爵夫人・金色の眼の娘)収録。2009/05/25