内容説明
児童文学の黄金時代、ヴィクトリア朝の英国で編賛された古典童話集。世界中の昔話を集めた古典童話集を完全新訳・新編集で。「泉の貴婦人」「四つのおくりもの」など計22編収録。
著者等紹介
ラング,アンドルー[ラング,アンドルー][Lang,Andrew]
1844‐1912。スコットランドのセルカーク生まれ。民俗学者、作家、編集者。スコットランドのセント・アンドリューズ大学、グラスゴー大学をへてオックスフォード大学に学び、同大学マートン・カレッジの特別研究員になる。のちにロンドンでジャーナリストとして活躍、ロングマン社の編集顧問となる。この“アンドルー・ラング世界童話集”に代表される昔話の蒐集再話のほか、翻訳や詩作をし、創作童話「プリジオ王子」(富山太佳夫+富山芳子編、青土社『幸福な王子』所収)、伝記、それに多数のエッセイや書評記事も書いた
西村醇子[ニシムラジュンコ]
東京都生まれ。青山学院大学文学研究科博士後期課程修了、満期退学。白百合女子大学ほか非常勤講師、日本イギリス児童文学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あたびー
23
#日本怪奇幻想読者クラブ アンドルー・ラング編纂の童話集。たまたま最終巻から。知らないお話もたくさんあってとても楽しめた。やはりケルト(ハイランド、アイルランド、ブルターニュなど)のお話が多いですが、他にスワヒリやパシュトゥ、オーストラリア、ポルトガルなどのお話もありました。ところどころ素敵な挿絵入り。中でも虎をつないで寝ていたところを起こされたモティの絵は秀逸。パンツをめくらないでください😁2021/01/31
鳩羽
2
全12巻にも及ぶラングの世界童話全集が完結しました。毎月楽しみに、童心にかえって読んでました。「ふじいろ」は、作中作があったり、ストーリーが技巧的というか、凝っているのが多かったように思います。昔読んだ懐かしい話を探すのもよし、知らない国の童話と新たに出会うもよし、並べても美しいシリーズです。2009/10/30
cecilia
1
まさかアーサー王まで入れてくれるとは! とうとう最後の巻。特にこの巻の挿絵たちは好み。今回では「モティ」「びんぼうな兄と金持ちの弟」「手を切られた娘」「木いちごの虫」が良かった。また最初から読み直そうかな。2011/12/19
タール
1
世界童話集完結編。重厚な挿絵にうっとり見入りながら一話ずつ堪能しました。童話なのだから突拍子もない展開なのは当たり前かもしれないけど、日本の昔話のようななじみ感がない分読みにくく、はじめは苦労しました。慣れてくると、「本当に大切なものは何か」という大テーマを抑えつつ独自の解釈を楽しむのも一興のように思えてきます。突拍子もないというよりは、行間に長い時間が経過しているから、短い一話を元にして長編大作映画が作れそう。2010/05/11
jun
1
全巻揃えようと注文中です。2010/01/01