出版社内容情報
1994年、北朝鮮・寧辺の核燃料保有施設を訪れた、国際原子力機関の核特別査察官である蒔野亮子は、使用済み核燃料の沈むプールの中で謎めいた生物が泳ぐ様を目撃する――それは戦争によって文明という負のエントロピーを正のエントロピーに“精算”する際に誕生する四次元生命体〈戦争獣〉。生態系ならぬ死態系に潜む死命(シノチ)の最優勢種である彼等は、永遠の闘争を生きる種族「異人(ホカヒビト)」のみが扱える。奔放な想像力が生み出す本格SFの新たな傑作!
内容説明
北朝鮮・寧辺の使用済み核燃料保管施設の貯蔵プール。その中で謎めいた生物が泳ぐ様が確認された―それは戦争によって文明という負のエントロピーを正のエントロピーに“清算”する際に誕生する、四次元高時空域座標の存在“戦争獣”。生態系ならぬ死態系に潜む死命の最優勢種である彼等は、最終・究極戦争に至る闘争を至上目的とする“異人”のみが操ることが出来るという。デビュー時の言葉「想像できないことを想像する」を体現せしめた書き下ろしSF巨編!
著者等紹介
山田正紀[ヤマダマサキ]
1950年名古屋市生まれ。74年のデビュー中編「神狩り」で第6回星雲賞を受賞。82年『最後の敵』で第3回日本SF大賞を、2002年『ミステリ・オペラ』で第55回日本推理作家協会賞及び第2回本格ミステリ大賞を受賞。SF、ミステリ、冒険小説など多岐にわたる分野で活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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