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東京創元社・ミステリ・フロンティア
今だけのあの子

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  • サイズ B6判/ページ数 264p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488017866
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

私にだけ届かない招待状、彼女が部屋から帰らない理由。さまざまな年代の女性の友情に隠された想いを、情感あふれる筆致で描ききる、今注目の著者が放つ連作ミステリ。

内容説明

何時だって何歳だって女の友情はめんどくさくって、あやうくって、美しい。OL、ママ友、中高生…。さまざまな年代、立場の女性の友情に隠された想いを情感あふれる筆致で描ききる!注目度ナンバーワンの新鋭が贈る連作ミステリ。

著者等紹介

芦沢央[アシザワヨウ]
1984年東京都生まれ。千葉大学卒。2012年『罪の余白』で第3回野性時代フロンティア文学賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんたろー

184
女性の友情をテーマに構成された短編集は、イヤミスの匂いを漂わせつつ、ホロッとさせる結末にもってゆく気持ち好く読めるもの。人間の描き方が会話も含めて自然に感じられるのが芦沢さんの上手いところ…どの話もお互いにキチンと話をすれば判り合える筈なのに、チョッとした擦れ違いや誤解で関係がギクシャクしてしまう様がリアル。女性ならではの「気遣い」や「遠慮」などがミステリとして成立してしまうのが、芦沢節なのかも知れない。登場人物が微妙にリンクしているのも面白かったし『届かない招待状』と『答えない子供』には胸が熱くなった。2018/08/20

Yunemo

167
5編の内容がそれぞれに、過去と今を結び付けて。表現上の意味合いが、5編を読了して初めて、こういうことなんだと意味をなしてくる。特に、最初の届かない招待状での意味が、これだけでは読み取れず、引き気味になった頭の中を、次編から確実に身に沁み込んで。でも、気持ちでは分るんですが、もう一つ何かが、自身に受け入れられてません。何だか、文中で表現されてる、つらいことも、いつかはちゃんと過去になって、きっと楽になる日が来る。身をもって示すことが、子供たちに最後のプレゼント、こういうことなんだ、との釈然としない自己解釈。2016/06/27

ダイ@2019.11.2~一時休止

160
短編集。女性が主人公の嫌な展開が多いような感じでも最後にはひっくり返す?。答えない子供が一番よかった。2016/07/04

miww

103
OL、女子中学生、ママ友、嫁姑‥女の友情を描いた5つの短編集。誤解や思い込みで相手を疑う、そんなに気になるんならハッキリ聞けばいいのにそれができないのが女のめんどくさいところ。途中まではいや〜な気分で進んでいくがラストは人の優しさや思いやりに気づき暖かい気持ちになれるお話です。どれも良かった。「届かない招待状」「正しくない言葉」が特に好き。2017/03/14

いつでも母さん

92
芦沢作品3作目。短編5作品。これが短編かと思わせるほど中身は濃い。今後も注目の作家さんですね。どの作品も、ほんの少しの深読み、ほんの一言の差し引きでもっと簡単に現状打破出来たかとは思うのだが、そこは作家の巧さだと感じた。どれも、各年代のどこかの誰かの一コマを切り取ったかのような話。この先の自分を思うと『正しくない言葉』が心に刺さる。さもありなんだわ(汗)予習になりました。2015/06/16

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