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東京創元社・ミステリ・フロンティア
亡霊ふたり

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  • サイズ B6判/ページ数 273p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488017811
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

名探偵志願の女子高生と、殺人者志願の男子高生。おかしな2人が出合うのは、謎とも呼べないような謎で……ミステリというフィルターを通して描いた、鮮烈な傑作青春小説!

内容説明

名探偵の資質とは、謎を解き明かす能力以上に、謎に出合う能力。名探偵志願の女子高生は、そうそう出合えるわけもない魅力的な謎を求め、日夜努力を積み重ねる。自らの探偵活動に、彼女は毎度ボクシング部所属の男子高生をつき合わせるが、彼女は知らなかった―彼が卒業までにひとをひとり殺そうと計画している、殺人者志願の少年であることを!ミステリというフィルターを通してしか書き得なかった、ヴィヴィッドな青春小説の傑作登場。

著者等紹介

詠坂雄二[ヨミサカユウジ]
1979年生まれ。2007年、光文社の新人発掘企画“KAPPA‐ONE”に投じた長編『リロ・グラ・シスタ the little glass sister』でデビューする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Bugsy Malone

71
良かった!名探偵志願の女子高生と殺人者志願の男子高生の物語り。甘酸っぱい。こんな題材なのに読み様によってはなんて甘酸っぱい素敵な物語なんだろう。その上、登場人物全ての、ふたりの同級生達からおバカな先輩達、ちょい出のボクシング対戦相手やヤクザの兄貴に至るまで、しっかりと自分を見極め生きている姿の、その格好の良さといったら。他作品ともリンクしている本作、とってもとても面白かった。 2021/07/03

yumiDON

38
名探偵志願の女子と殺人鬼になりたい男子が出会ういわゆるボーイ・ミーツ・ガールもの、でしょうか。青春ミステリーに属するのかもしれないが、何でしょう、私が詠坂作品に期待していた器は満たしてもらえなかった。いや、普通に面白いんだと思いますけど、詠坂さん特有の何とも言えないラストではなかったかな。二人のキャラクターも最初はキュートだな、と思っていたけど、段々若月のイタさに耐えられなくなってしまった。好きな方はごめんなさい!!2015/11/03

coco夏ko10角

36
名探偵志願の女子高生と殺人者志願の男子高生、ミステリー小説かと思ったらミステリー要素のある青春小説といった感じ。そのうち…と未読のままになってる佐藤誠の小説が楽しみになった。2016/10/25

hanchyan@つまりはそういうことだ

35
『継承』というキーワードを契機に再読。これなあ。あたかも”チュウニ”という呼称を定着させたエヴァのように”コウイチ”という呼称が本作きっかけで普及してもおかしくはないのになあ。え。よくわかんないって?んーと、『自らの裡に蠢くなにか』の存在に気づきそれを『他者』のように認識することができるようになる”チュウニ”に対し、『(その蠢く)なにかと折り合いをつけようと藻掻く』”コウイチ”って感じです。先ず何よりも、まさにその藻掻きようの切迫感が、物語を牽引する。「青春>ミステリ」ていう有り様がたまらなく愛おしい。2020/02/02

そうたそ

29
★★☆☆☆ 癖のあるミステリに定評がある詠坂さんが、何とボーイミーツガールものを書いてしまった、という作品。しかもミステリフロンティアからの刊行と聞くと、ついつい期待してしまう。ミステリというフィルターを通して、ボーイミーツガールものを書いたという感じのする内容。いつもの詠坂さんの作品に比べると圧倒的に癖はなく読みやすいが、所々に過去の作品とリンクしている部分を確認することができる。ただミステリの度合いは小さい。先にも書いたが、あくまでミステリのフィルターを通して書いているに過ぎない。やや物足りないかな。2014/03/03

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