出版社内容情報
「フランス人形」
「PTA臨時総会」
「くまの兄妹」
「とつきとおか」
「償い」
内容説明
取り柄と言えるのはきれいな空気、夕方六時には「グリーンスリーブス」のメロディ。そんな穏やかな田舎町で起きた、惨たらしい美少女殺害事件。犯人と目される男の顔をどうしても思い出せない四人の少女たちに投げつけられた激情の言葉が、彼女たちの運命を大きく狂わせることになる―これで約束は、果たせたことになるのでしょうか?衝撃のベストセラー『告白』の著者が、悲劇の連鎖の中で「罪」と「贖罪」の意味を問う、迫真の連作ミステリ。本屋大賞受賞後第一作。
著者等紹介
湊かなえ[ミナトカナエ]
1973年広島県生まれ。2005年、第2回BS‐i新人脚本賞に佳作入選し、07年には第35回創作ラジオドラマ大賞を受賞する。同年、短編「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞。受賞作を第一話とした連作長編『告白』で09年に第6回本屋大賞を受賞、また同作は08年度“週刊文春ミステリーベスト10”の国内部門第一位に選出されるという快挙を果たす。意外にして大胆な展開、読者を作品世界に引きずり込む筆力が魅力の、現在最も注目される新鋭のひとり(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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めろんラブ
456
女性の露悪的でネガティブな要素がこれでもかと盛り込まれていて、胸が悪くなる場面も多い。乙女っぽい装画が読後は禍々しく見えた程。それでも読み止めることができないスキャンダラスな内容と展開力はさすが。強いられた贖罪の惨さは充分に伝わったが、本来憎むべき犯人についてもう少し言及して欲しかった。湊作品を読むと、負の部分が刺激されて自己嫌悪に陥るのが分かっているのに、何故か手に取ってしまう。まさに湊マジック!でも次作では新境地を期待したいな。2010/02/03
とら
345
誰の味方につけば良いかわからなかった。全員に非があるし、全員に同情してしまう。読後感もよくわからんけど、相変わらず、この語るような文章が心地良い。まあ語ってる内容は全然心地良くないんだけれどwあと個人的に凄い共感したのが、PTAの話。ああいう保護者達いるんだよな絶対に。いや、子供いないからわからないんだけど、ああいう...モンスターペアレント?はやめてほしい。絶対自分はならない。断言します。日頃言いたいことをこの小説で言ってくれてる様で嬉しかったし、溜まってたものが出された感じ。完成度の高さには脱帽です。2012/05/13
ダイ@2019.11.2~一時休止
289
告白の二番煎じに思えてしまう。でもこれって贖罪になっているの?。2013/08/17
美紀ちゃん
288
この本も夢中になりました。
takaC
279
この小説のための設定であることがあからさま過ぎてつまらない。最後まで読まないと判明しない驚きは無いし。2010/04/20