東京創元社・ミステリ・フロンティア
ショコラティエの勲章

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 278p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488017507
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

絢部あかりが勤めている老舗の和菓子店“福桜堂”。その二軒先に店をかまえる人気ショコラトリー“ショコラ・ド・ルイ”で、不可解な万引き事件が起きた。その事件がきっかけで、あかりはルイのシェフ・長峰と出会う。ボンボン・ショコラ、ガレット・デ・ロワ、新作和菓子、アイスクリーム、低カロリーチョコレート、クリスマスケーキ―さまざまなお菓子をめぐる人間模様と、菓子職人の矜持を描く、小松左京賞作家の鮮やかな力作。

著者等紹介

上田早夕里[ウエダサユリ]
1964年兵庫県生まれ。2003年、長編SF『火星ダーク・バラード』で第四回小松左京賞を受賞してデビューする。宇宙ステーションを舞台にテロリストとの攻防を描いた『ゼウスの檻』を刊行後、第三長編『ラ・パティスリー』では新境地に挑み、記憶喪失の青年を中心に、洋菓子店(ロワゾ・ドール)の人間模様を丁寧に描き上げた。細やかな感性と骨太な筆致が魅力のストーリーテラー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ハミング♪♪@LIVE ON LIVE

85
今回も、スイーツがおいしそう過ぎて、ヤバかった・・・!!(笑 しかも、読みやすいのに、思ったより内容も充実していて、おもしろかった☆「健康でも、一生スイーツ食べられへんくらいなら、病気になっても、スイーツ食べて死んだ方がマシやし!」とか思ってしまって、またケーキを食べるという・・・(笑 謎解きの要素も、簡単には見破られへんから、推理するんが楽しいし、スイーツに関しても、内容が濃いというか深くまで掘り下げてる感じで、話もバラエティに富んでるから、色々勉強できて、読むんが楽しい♪やっぱり、スイーツ最高☆☆(笑2013/05/03

kariya

61
チョコも和菓子も、というより甘いものなら大好き! な人にはお薦めの連作短編ミステリ。老舗和菓子店に勤めるあかりが、同じ並びに店をかまえる有名ショコラトリーの長峰シェフと、お菓子に纏わる謎のあれこれを解いていく。程よく甘く程よく苦い味わいは、いかにも美味しそうなスイーツの数々と併せて、もたれずさらりと楽しく読める。(恋愛フラグの立ちそうな)続編が出たら読んでみたい。食欲の秋に負けずにダイエットを敢行する、克己心の鍛錬にも役立ちます。私ですか。秋物スイーツのおいしい時期ですよね(負けている…)。2009/10/08

風里

60
和菓子屋の娘が主人公だったので一瞬タイトルと内容に誤りが?と思ったが違った。 菓子職人としての長峰の矜恃に感心するが、それ以上に田山さんの忍耐と信念に尊敬の念を覚える。 私は糖尿病になってもきっと甘いものをやめられないだろう。。。2013/06/15

ちはや@灯れ松明の火

48
ガレット・デ・ロワの日常に埋め込まれた、事件と呼ぶにはあまりにもささやかな謎は王様の証フェーズ。引き当てたらとびきり極上のショコラ体験に遭遇できるかも。心の闇は生カカオのように黒く苦く、すれ違いぶつかり合う気持ちは水分と油分の分離のよう。かつて薬であった菓子も時として毒にもなりうる危うさ。それら全てを包みこみ、目を楽しませ舌を蕩かし心を癒す至福の芸術品を生み出すショコラティエの魔法の手。美味しいものを味わった時の幸福な記憶は決して風化しない。その簡素な作業着を埋め尽くすほどの勲章を贈らせていただこう。2009/10/18

ひさか

41
連作の短編6話で構成。 「七番目のフェーヴ」は、面白くなかった。「夢のチョコレートハウス」は2型糖尿病の田山さんの事件と思いが語られますが、糖尿病に関することに、誤解を生じるような記述があり、しっくりきませんでした。それ以外の4話は面白かった。2012/09/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/488891
  • ご注意事項

最近チェックした商品