東京創元社・ミステリ・フロンティア
シェルター 終末の殺人

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  • サイズ B6判/ページ数 315p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488017064
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

東京創元社から依頼された長編のため、三津田信三は核シェルターの取材に赴く。奇矯な富豪が自邸の庭に造り上げた生垣迷路、その下にシェルターの入口は用意されていた。迷路を抜け、他のシェルター見学者たちと入口の前に立った途端、空に巨大な閃光が。慌てて中に逃げ込んだ見学者たち。外の様子はまったく分からない。果たしてあの巨大な光は核爆発だったのか。滅亡の予感に怯える彼らを更に連続密室殺人が襲う。何の動機も発生するはずのない初対面の人間同士のなかで、いったいなぜ殺人は続くのか―。極限状況下での圧倒的な恐怖と謎解きを描いた、鬼才による終末のミステリ。

著者等紹介

三津田信三[ミツダシンゾウ]
「ワールド・ミステリー・ツアー13」「日本怪奇幻想紀行」などの叢書を企画・編集し、ホラー・ブームの一翼を担う。2001年に『ホラー作家の棲む家』で作家としてデビューし、第二長編『作者不詳ミステリ作家の読む本』では謎解きと怪奇趣味の融合を成し遂げた。ミステリ、ホラーの両方に造詣が深く、恐怖色濃厚なミステリの書き手として活動
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

pulpo8

21
2段組み315ページ。カバーデザインが作中人物の「明日香聖子」となっている遊び心に気付く。これ、人によっては本を壁に投げつけたくなるような結末だなぁ…(笑)。でも探偵が登場してからの「え?どこまでやるの?(怒りながら)」っていう怒涛の伏線回収は見物ではあるかも。しかし密室トリックは全部図解にして欲しかったな…文章だけでは何やらサッパリ。物語の構造上、ものすんごくナルシスティックな雰囲気が出てて結構気持悪い作品に仕上がっている。少し怖いくらい。図書館に関する議論があったけど、こんな本博打すぎて買えないぞ。2016/05/28

°。*chocco*。°

20
『図書館』完全な密室の中での犯人捜し。誰も犯人には思えないのに次々に殺されていき、もしかしてあの人がと思ってあたりをつけていた人は、外れました。犯人当ては、これは難しいと思います。この小説の中の世界は、一体どんな情勢の世界なんだろう?あまり詳しく書かれていないので、気になります。ラストを読むと、ちょっとずるいと思ってしまいました。でも、それよりも外の世界がどうなっているのかの方が気になります。核についての勉強になりました。あってはいけないものだと再認識しました。2019/06/01

藤月はな(灯れ松明の火)

15
深夜に読了しました。事件に合理的な説明をする探偵に超自然的な存在を登場させたのは「流石、怪談のような演出をする三津田さんらしいな」と思いました。最後の最後で主人公の夢の意味が分かった時、背中が鳥肌でびっしり埋まったほどです。余談ですが通っている学校の市の図書館で借りたのですがなぜか一頁ごとに頭皮のついた短い髪の毛がくっつけられていて怖かったです(泣)三浦さんの「三四郎はそれから門を出た」みたいに栞代わりにしていたのでしょうか?結局、全部、取り除きましたけど精神上、良くないので止めて欲しいです。2009/11/22

ナポリタンに牛乳

13
有りか無しかと問われれば、私的には無しかと..本格ミステリと思って読んじゃったし...。感想が難しい作品...賛否両論系かな。「フェノミナ」のジェニファー・コネリーは可愛かったなぁ。ジェニファーびいきになるよね♪。試写会で観たけときは怖くて半分目をつぶっていたけど。このトラウマでホラーは苦手。2015/02/17

kikuchista

10
三津田節が楽しめる本。終わり方は賛否あるのかもしれないが、個人的には好きな終わり方。2016/04/09

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