海外文学セレクション<br> 遠近法

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  • サイズ 46判/ページ数 290p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488016951
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

出版社内容情報

事件は書簡で語られ、書簡で捜査され、書簡で解明される!

16世紀フィレンツェで起きた画家殺人事件
真相を探るのは美術史家ヴァザーリ

『HHhH──プラハ、1942年』の著者が贈る
書簡体歴史ミステリ
ダブリン文学賞最終候補作

ルネサンス期のフィレンツェ、10年以上もかけて描き続けているサン・ロレンツォ聖堂のフレスコ画の前でマニエリスムの画家ヤコポ・ダ・ポントルモが槌(つち)で殴打され、鑽(たがね)で胸を刺されて殺害され、彼のアトリエにはフィレンツェ公コジモ・デ・メディチの長女マリアの顔をしたヴィーナスとキューピッドの猥褻(わいせつ)な絵が残されていた。ポントルモを殺したのは誰か? いかがわしい絵を描いたのは彼なのか? コジモは信を置く画家で建築家で美術史家のヴァザーリに事件の解明を依頼する。ヴァザーリは、ローマでサン・ピエトロ大聖堂の建設に携わっているミケランジェロに書状を送り事件を知らせ、助言を求めた。ヴァザーリとミケランジェロ、マリアと遠縁のフランス王妃カトリーヌ・ド・メディシス、カトリーヌ・ド・メディシスとコジモの敵であるフランス軍元帥ピエロ・ストロッツィ……火薬庫のような当時のヨーロッパを舞台に繰り広げられた陰謀劇、恋愛劇……。目もくらむような人物たちの書簡が全176通。事件は書簡で語られ、書簡で捜査され、書簡で解明される。
『HHhH──プラハ、1942年』、『言語の七番目の機能』、『文明交錯』と次々に読者を驚嘆させてきた著者による、傑作書簡体歴史ミステリ。

【海外書評】
◆これ以上の歴史小説にはまず出会えない。――〈テレグラフ〉

◆最大の強みは、人間喜劇である点だ。魅力的で極めて豊かな読書体験となるだろう。――〈リベラシオン〉

◆この夏の楽しみの一つ、それはビネの傑作だ。書簡体形式のこのミステリに急げ!――ピエール・ルメートル

◆ルネサンス期のディープフェイク――ロンドン・レビュー・オブ・ブックス

◆システィーナ礼拝堂の天井画のように、とてつもない登場人物たちが溢れ返り、たまらなく楽しい読み物だ。――〈ニューヨーカー〉

◆ローラン・ビネほど新作を読む喜びを与えてくれる現代作家はいない。まさに至福の読書体験だ。――ナオミ・オルダーマン

◆これほどの作品はない! ページを繰る手が止まらない。――西部ドイツ放送

◆信じ難いほど刺激的。もちろんビネの優れた作家性ゆえにとてつもなく面白い。傑作だ!――ラジオ・アインス


【目次】

内容説明

16世紀フィレンツェで起きた画家殺人事件。真相を探るのは美術史家ヴァザーリ。事件は書簡で語られ、書簡で捜査され、書簡で解明される!『HHhH―プラハ、1942年』の著者が贈る書簡体歴史ミステリ。ダブリン文学賞最終候補作。

著者等紹介

高橋啓[タカハシケイ]
1953年北海道生まれ。翻訳家。早稲田大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Abercrombie

4
1557年のフィレンツェ、老画家の殺人事件と描き直されたフレスコ画の謎が、176の書簡により明らかとなる歴史ミステリ。ミケランジェロ、カトリーヌ・ド・メディシスらの書き手により描きさ出される、時代背景、陰謀、美術潮流が興味深い。2026/07/17

怠惰

1
画家ポントルモ殺害事件を軸に、16世紀フィレンツェの政治や宗教、美術の世界が書簡だけで描かれる歴史ミステリー。犯人探しも面白かったけど、それ以上に、当時の人たちの価値観や空気をまるでその場で体験しているように味わえたのが印象的。読み終える頃には、16世紀フィレンツェがただの知識ではなく、自分の中で生きた世界になっていた。唯一無二の読書体験をさせてくれるところが、さすがローラン・ビネ。登場人物は多いけれど、意外とこんがらがることもない。書簡体という形式が、効いているのだと思う。2026/07/11

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