牡猫ムルの人生観

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牡猫ムルの人生観

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  • サイズ 46判/ページ数 448p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488016906
  • NDC分類 943
  • Cコード C0097

出版社内容情報

漱石の『吾輩は猫である』の原点と言われる
教養ある天才猫ムルが自らの人生を綴った奇書!
幻想文学の鬼才・ホフマン最大の問題作を
名手の翻訳で贈ります。

祖先に『長靴をはいた猫』を持ち、捨てられた子猫時代にある魔術師に助けられ、主人の机の上で、彼が本を音読するのを聴き、文字を目で追い、ドイツ語を習得した牡猫ムル。羽根ペンで自伝を書くようになると、近くにあった『クライスラー伝』のページを破っては、吸い取り紙として挟み込んでいたため、編集人ホフマンがその原稿を出版社に渡して、出来上がってみると、ムルの自伝は『クライスラー伝』とのつぎはぎの二重構造の作品になっていた! しかも『クライスラー伝』の部分は犯罪小説仕立て、という奇怪な物語なのである。

内容説明

猫のムルは生まれたての子猫の時、稀代の知識人にして奇術師アブラハム氏によって、橋の下から拾いあげられ、大切に育てられた。アブラハム氏の家にいるあいだにムルは、氏が書き物をするそば近くに陣取って、読み書きを習得したのだった。そして、自らの人生を回想する原稿を書き始めたが、羽根ペンで書いては、近くにあった一冊の本、『楽長ヨハネス・クライスラーの伝記』のページをちぎり、吸取紙や下敷として原稿にはさんだのだった。いざ、原稿を出版する運びとなった折、印刷所が、はさまれた『クライスラー伝』をうっかりそのまま組み込んで印刷してしまったというのが、本書である。つまり、牡猫ムルが自らの人生を語っている文章のそこここに、音楽家クライスラーの伝記が、はさみ込まれているという二重構造の物語(二重小説)なのである。猫が主人公の動物小説であり、怪奇小説であり、犯罪小説であり恋愛小説でもあるという贅沢なこの物語は、当初は全三巻を予定していたのだが、著者ホフマンの死によって、第二巻で未完のまま終わっている。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おだまん

12
昨年岩波文庫版で非常に難儀したのがうそのように読みやすい。ホフマンの奇才ぶりをしっかり堪能できて満足。こうなると最終巻まで読みたかったなぁ。2024/12/27

Malos

7
神から授かった言葉で神を讃えるのは罪なことでしょうか?2025/03/28

阪口まな

4
人生の課題図書を読み…終えることはできないんだよね。すっごく頭の良い牡猫ムルは独学で文学を学びその人生観を書き記した本を出版した。が、ムルくん、インクを押さえるのに近くにあったクライスラーの伝記をちぎっては原稿に挟んだので、そのまま混ざって本になっちゃった。なんだそれどんな本なのだと興味ひかれたのだが同時に途中で作者死亡のため未完であることも知ったので…ううん…となかなか手を出せなかった。ビバ連休。まあ読み終われなかったわけですが。2025/05/04

Mark.jr

3
猫が語り手の小説と聞けば、どうしたって「吾輩は猫である」を思い浮かべるわけですが、実際近い所はあります。しかし、漱石の"猫"小説は、余裕派と呼ばれただけあって、人間社会の風刺色が強く典雅な感じがしますが。本書は、教養小説から浪漫小説、はては怪奇ものまで、当時ドイツ文学で流行っていたジャンルの全部盛りなうえに、語り手のムルが原稿用紙として使った本に元々書いてあった物語も平行して進んでいくという、凝りに凝った野心的な一作になってます。しかし、本作は著者の死で未完なのですが、どう続く予定だったのでしょうかね…。2025/05/01

なんなん

1
頭がよく自惚れ強く猫らしいそそっかしさもある牡猫ムルが綴る伝記と、ムルが伝記を書くのに使った紙に書かれていた「楽長ヨハネス・クライスラーの伝記」の断片が一冊の本になりました。やりたい放題の構成。仰々しい語り口。好みはわかれるだろうけど私は好きです。牡猫ムルのモデルは作者ホフマンの愛猫ムルで、愛猫ムルが道半ばで斃れたところでムルの伝記が終わり、クライスラーの伝記も解決編を見せずに終わる。いいところで未完の完結といった感じだけど本物の伝記を読んだ感覚で消化不良感はない。2025/01/19

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