出版社内容情報
デルフィーヌ・ド・ヴィガン[デルフィーヌドヴィガン]
著・文・その他
河村 真紀子[カワムラマキコ]
翻訳
内容説明
青春時代にテレビのリアリティ番組に夢中になったメラニー。彼女は今や、サミーとキミーという兄妹の母となり、YouTubeで彼らの動画を公開し、何百万人もの視聴者を獲得している。サミーとキミーはキッズインフルエンサーとして有名になり、たくさんのスポンサーがついていた。しかしある日、かくれんぼの最中に六歳のキミーの姿が消えた。誘拐が疑われ脅迫状も届く。金目当てか?成功者への嫉妬か?怨恨か?小児性愛者か?パリ司法警察局が捜査を開始し、メラニーと同世代の警察官で捜査記録官のクララも事件を精査しはじめる。クララもかつては、親に隠れてリアリティ番組を見ていた少女だった。ネット社会で翻弄される人たち…。そしてSNSネイティブの子供たちの未来を知る人はまだいない…。SNS全盛の現代、子供たちを、そして人々を待ち受ける闇をミステリ的筆致で描いた恐ろしくも予言的な問題作。母親は言う。「我が家では、子供が王様なんです」と。
著者等紹介
ド・ヴィガン,デルフィーヌ[ドヴィガン,デルフィーヌ] [de Vigan,Delphine]
1966年生まれ。フランスの小説家、映画監督。パリ在住。フランス本屋大賞、ルノードー賞、高校生が選ぶルノードー賞、高校生が選ぶゴンクール賞等多くの文学賞を受賞
河村真紀子[カワムラマキコ]
大阪外国語大学外国語学部フランス語科卒業。フランス語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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