海外文学セレクション
レディたちのフィンバーズ・ホテル

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  • サイズ B6判/ページ数 323p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784488016333
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

目次

20010330

著者等紹介

ボルジャー,ダーモット[Bolger,Dermot]
ダーモット・ボルジャーは、1959年にダブリンで生まれた。六冊の長編小説(『家路 The Journey Home』『父の音楽 Father’s Music』など)七作の戯曲(『アーサー・クリアリーへの哀歌 The Lament for Arthur Cleary』『高地ドイツにて In High Germany』など)そして数冊の詩集を発表している。ベストセラーとなった共作小説『フィンバーズ・ホテル』(東京創元社)を企画・編集・執筆し、『ピカドール版・現代アイルランド小説集 The Picador Book of Contemporary Irish Fiction』の編纂者でもある

茂木健[モギタケシ]
1959年生まれ。翻訳業。訳書に、D・ボルジャー『フィンバーズ・ホテル』、J・オコーナー『ダブリンUSA』、ミラー/ワグナー『アイルランドからアメリカへ』(以上、東京創元社)、N・オコーナー『アイリッシュ・ソウルを求めて』(共訳)、J・オコーナー『アシッド・ハウス・ブルー』、P・ヘンフィル『King of the Road』(以上、大栄出版)他。著書に、『フィドルの本―あるいは縁の下のヴァイオリン弾き』(音楽之友社)、『バラッドの世界―ブリティッシュ・トラッドの系譜』(春秋社)がある

ビンチー,メイヴ[Binchy,Maeve]
ダブリン州に生まれたメイヴ・ビンチーは、いくつかの女子校で教鞭をとったのち、1969年、現在も寄稿をつづけている『アイリッシュ・タイムズ』へ入社した。『イヴニング・クラスEvening Class』(扶桑社ロマンス)『ブナの木The Copper Beech』『グラスレイクThe Glass Lake』(扶桑社ロマンス)『タラへの道Tara Road』などを含む近年の六作品は、いずれも世界各国でベストセラー・リストのトップに輝いた。テレビや映画の原作に採用されることも多く、特に『サークル・オブ・フレンズCircle of Friends』(扶桑社ロマンス)はよく知られている。作家のゴードン・スネルは彼女の夫

ボイラン,クレア[Boylan,Clare]
ダブリンに生まれたクレア・ボイランは、六冊の長編小説(『アイルランドの自治Home Rule』『聖なる絵Holy Pictures』『黒い幼子Black Baby』『あの悪い女That Bad Woman』『独身女性向けの部屋Room for a Single Lady』『愛されたよそ者Beloved Stranger』)と、二冊の短編集を発表してきた。ノンフィクション作品としては、芸術と小説の執筆作法に関するエッセイを集めた『苦悶と自我The Agony and the Ego』や『ネコ好きのための文学案内The Literary Companion to Cats』などがある

ドノヒュー,エマ[Donoghue,Emma]
現在カナダで暮らすエマ・ドノヒューは、1969年にダブリンで生まれた。近日映画化される『スターフライStirfry』や『フッドHood』、そして『魔女に口づけKissing the Witch』などの長編小説に加え、戯曲として『自分の気持ちはわかっているI Know My Own Heart』『レディース・アンド・ジェントルメンLadies and Gentlemen』『不法侵入Trespasses』を発表している。また、レスビアンの歴史や伝記にも健筆をふるい、最近では『レスビアン短編小説集成The Mammoth Book of Lesbian Short Stories』を編纂した

ハヴァーティ,アン[Haverty,Anne]
アン・ハヴァーティの最初の著作は、コンスタンス・マーキェヴィッチの伝記『独立した人生An Independent Life』だった。長編小説『虎としての一日One Day As A Tiger』はルーニー賞を受賞し、ウィットブレッド賞にノミネートされ、1998年のアリステオン賞アイルランド代表作家となった。詩集『月の美The Beauty of the Moon』は、アメリカ公共放送サービスの推薦図書に指定されている。ダブリン在住

グウィヴナ,エリシュ・ニ[Dhuibhne,´Eilis N´i]
エリシュ・ニ・グウィヴナは、1954年にダブリンで生まれた。短編集として『血と水Blood and Water』『女性の食用はお勧めしませんEating Women is not Recommended』そして『内陸の氷The Inland Ice』があり、長編には『ブレイハウスThe Bray House』と『踊る踊り子たちThe Dancers Dancing』の二作がある。詩人、英語とゲール語を駆使する劇の作家、児童作家としても高名

オリオーダン,ケイト[O’Riordan,Kate]
ケイオ・オリオーダンは、ロンドンに生まれアイルランド西部で成長した。現在はロンドン在住。二作の長編『厄介ごとInvolved』と『月に住む少年The Boy in the Moon』を発表している。舞台やドラマの執筆もしており、現在は二作目の長編をBBCのために脚色中。三作目の長編小説が2000年5月に発表された

パーセル,ディアドラ[Purcell,Deirdre]
アイルランドを代表するジャーナリストとして働きながら、ディアドラ・パーセルは六冊のベストセラー『石の地方A Place of Stones』『幼年期の国The Childhood Country』『あるダンサーに夢中になってFalling for a Dancer』『フランシーFrancey』『空Sky』そして『憎悪崇拝に似た愛Love Like Hate Adore』を発表し、高い評価を得た。最近では、『あるダンサーに夢中になって』をBBCテレビの四話連続作品として脚色。ダブリン在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

niaruni

3
レディたちになると、とたんに話題が恋愛がらみのみになってしまうところに、やや不満。それでも各編さまざまな味わいが愉しめる。『フィンバーズ~』ともども、近年読んだ本のなかで、一二を争う充実ぶり。2012/02/15

hamham

1
新生した「フィンバーズ・ホテル」には「サイモン」や「カウント」のような気の利いたポーターはおらず、長年の人間関係や建物の歴史的背景が生み出す味わい深さは前作より鳴りを潜めている。しかし、書き手が全員女性で、女性主人公の話なだけあって、どの話もリアリティがあり、生々しい。特に102号室のポピーと父親は他人事とは思えない…。103号室のロニー、105号室の息子と会うデッタの話も好きだ。裏表紙の彼女たちのなんと力強いことか。自立し自信に満ちた女性たちのとても良い写真だと思う。部屋ごとの段落下げは今作でも謎。2014/02/27

ますん

0
最後の物語ペントハウスの破壊力で全てを持っていかれそうになりましたが、解説でも「本書のクライマックス」とあるように、105号室の物語が圧巻でした。このホテルの元客室係である主人公デッタの色々とあった半生と、その末に訪れる美しいラストシーンは、短篇とは思えない充実ぶりでした。さりげなく差し挟まれるデッタの夫ピートの人となりも素晴らしい。作者は伏せられているもののどうやらメイヴ・ビンチーという人の作品らしいので、この人の他の作品も読んでみたいと思います。フィンバーズ・ホテルシリーズ2冊は大変楽しめました。2016/04/03

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