海外文学セレクション<br> フィンバーズ・ホテル

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海外文学セレクション
フィンバーズ・ホテル

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  • サイズ B6判/ページ数 331p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784488016302
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

目次

20000810

著者等紹介

エンライト,アン[Enright,Anne]
1962年ダブリン生まれ。RTEの斬新なテレビ・シリーズ“ナイト・ホークス Night Hawks”のプロデューサーを務めたのち、短編集「ポータブル・ヴァージン The Portable Virgin」、長編小説「父がつけていたカツラ The Wig My Father Wore」を発表。最新作は2000年の「What Are You Like?」

ジョンストン,ジェニファー[Johnston,Jennifer]
1930年にダブリンで生まれ、長年デリーで暮らす。小説作品の多くが映画化かれており、そのなかには「船長と王 The Captains and the Kings」「バビロンまで何マイル How Many Miles to Babylon」「鉄道駅の男 The Railway Station Man」「古臭い冗談 The Old Jest」「目に見えない寄生虫 The Invisible Worm」が含まれる。最新作は「手品師 The Illusionist」(近刊として「The Gingerbread Woman」がある

ハミルトン,ヒューゴー[Hamilton,Hugo]
1953年ダブリン生まれ。ドイツ人とアイルランド人の両親をもつ。最初の3冊の小説「代用都市 Surrogate City」「最後の一撃 The Last Shot」「ラヴ・テスト The Love Test」はドイツを舞台としているが、「ヘッドバンガー Headbanger」ではダブリンを描いている。短編小説集としては「椰子の木の育つダブリン Dublin Where The Palm Trees Grow」がある。最新作は1998年の「Sad Bastard」

ボルジャー,ダーモット[Bolger,Dermot]
1955年ダブリン生まれ。「家路 The Journey Home」「その女の娘 The Woman’s Daughter」「二度目の人生 A Second Life」「父の音楽 Father’s Music」など、6冊の長編小説を発表している。戯曲も「アーサー・クリアリーへの哀歌 The Lament for Arthur Cleary」「高地ドイツにて In High Germany」(自身の「ダブリン四部作」の1冊としてペンギンより出版された)「四月の輝き April Bright」など数多い。詩人として出版人でもあり、「ピカドール版・現代アイルランド小説集 The Picador Book of Contemporary Irish Fiction」の編集を担当している。最新作は2000年の「Temptation」
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

miyu

34
トビーンを調べた折に見つけた。執筆者の中にロディ・ドイルを見かけ一気に読了。ドイルのあのバカバカしい中の暖かくて悲しい感じが好きだ。場所と時間を同じくした違う作家による連作でどれも人物の独白まじりに進んでゆく。オムニバス映画のような。104(トビーン作)107(編者でもあるボルジャー作)の2作品が他に比べ硬い文章で、個人的にはやや違和感があり戸惑った。しかしその2つを作品の丁度中間とラストに持ってくるあたりに編集の妙を感じる。作品全体が引き締まった。悲しい話もあるのに読後は幸せな気分になる、不思議な本だ。2015/06/28

兎乃

23
ジェニファー・ジョンストンとジョセフ・オコーナー目当て。“恋と夏”の支度読書。全面改装 支配人交代が間近に迫った由緒正しくもオンボロのホテル、フィンバーズ。101号室から107号室の物語をアイルランド作家七名が書く。微妙に接触しながら 七作家の個性が溢れ 洒落てる。コレはお得本(値段ではなくて)。ジェニファー・ジョンストンの翻訳本もっと出てほしい。2015/06/27

Acha

8
別の本の巻末広告で知り、何となく気になって探した本。ホテルは終焉が近づき、キャスト・ゲストともほぼ人生後半にある中、哀調に流れるユーモアとほろ苦さがよい。視点が交錯する面白さに、ついアルトマンで観たかった気がしたが、それじゃアイリッシュムードがこなれすぎちゃうかな。2015/08/22

niaruni

2
この手のアンソロジーは、特にミステリ系だったりするとテイストが揃ってしまうものが多いのに、なんとバラエティ豊かなこと。しかも、というか、それなのに、お互いの作品が微妙にリンクしあっていて、映画のカメオみたいに別の作品の主人公がすっと顔を出したりする。そうやって全体としての統一感もちゃんとはかられているところが、実に洒落てる。めちゃくちゃお得な一冊!2012/02/02

ますん

1
笑えたりしみじみしたりホロリとしたり戦慄したりと色々な人生が描かれていてたいへん面白かった。特に105が好き。ラストだからといって壮大にオチはないけれど(たぶん)、107は101となんだか似た者同士。このホテルのレディ版もぜひ読まなければならない。2016/02/28

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