Ｋｅｙ ｌｉｂｒａｒｙ 本格ミステリ漫画ゼミ

福井 健太【著】

東京創元社（2018/04発売）

• サイズ B6判／ページ数 256p／高さ 19cm
• 商品コード 9784488015435
• NDC分類 726.1
• Cコード C0095

出版社内容情報

本格ミステリ漫画は名探偵や謎解きなどをビジュアルで表現することで、多くのミステリ作家やファンを育ててきた。その歴史を概観し、魅力的な作家と作品を紹介することが本書の目的である。乱歩作品、ホームズなどのコミカライズから、『金田一少年の事件簿』『名探偵コナン』『Q.E.D.』『スパイラル?推理の絆?』といったオリジナルの傑作まで。ミステリ漫画は、こんなにも面白い！

福井健太［フクイケンタ］
著・文・その他

内容説明

個人的な名探偵や謎解きをビジュアルで描く本格ミステリ漫画は、多くのミステリ作家やファンを育ててきた。その歴史を概観し、魅力的な作家と作品を紹介することが本書の目的である。乱歩作品、ホームズ、ルパンなどのコミカライズから、『金田一少年の事件簿』『名探偵コナン』『Ｑ．Ｅ．Ｄ．証明終了』『スパイラル～推理の絆～』『ＤＥＡＴＨ　ＮＯＴＥ』などオリジナルまで。ミステリ漫画はこんなにも面白い！『Ｗｅｂミステリーズ！』に連載されたコラムを大幅に加筆・改稿。本格ミステリ大賞受賞の書評家が贈る、ミステリ漫画史を辿る史上初のブックガイド！

目次

第１部　国内コミカライズ（江戸川乱歩とミステリ漫画；漫画化された横溝ワールド　ほか）
第２部　翻訳コミカライズ（翻訳ミステリのコミカライズ；ＴＯＭＯコミックス名作ミステリー　ほか）
第３部　オリジナルのミステリ漫画１（一九七〇年代以前のオリジナル；一九七〇年代から八〇年代へ　ほか）
第４部　オリジナルのミステリ漫画２（一九九〇年代の本格ミステリ漫画；ゼロ年代の本格ミステリ漫画　ほか）

著者等紹介

福井健太［フクイケンタ］
１９７２年京都府生まれ。書評家。早稲田大学第一文学部卒。在学中はワセダミステリクラブに所属。“読楽”“ＳＦマガジン”などで小説とコミックのレビューを担当。２０１３年、『本格ミステリ鑑賞術』で第十三回本格ミステリ大賞「評論・研究部門」を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[山田太郎]

小説は読んでるけど、マンガは読んでない本格モノ。データ並べてる感じで中味がよくわかんない。しかし、金田一の1話目はじめからリアルタイムで読んだんだけど、衝撃的だったな、まさかあの有名なトリックじゃないかと思ったらそのまさかだったので、驚きは半端ないなと。何だっただろうな、あれ。まさかばれないと思ってたわけないよな、文句出なかったらパクりまくってたのかな。

2018/05/22

[ハスゴン]

物凄い数のミステリ漫画があるものですね、ミステリが好きなので漫画もかなり読んでいますが、流石にこの数は追えませんが、少し詰め込み過ぎの感は否めないが、資料として有意義な事だと思います。

2018/04/28

[有理数]

タイトルの通り「ミステリ漫画」に焦点を絞り、その歴史と変遷、紹介にまで踏み込んだ一冊です。乱歩から現代まで、本当にあらゆるミステリ漫画が網羅されています。ただ歴史を辿るだけでなく「思考ゲームとしての漫画」や「児童向けの漫画」といった分類で細かく分けられていて、ただオリジナルのミステリ漫画という広さでなく、もう少し絞り、作品同士の繋がり、共通点、影響にまで及んでおり、読んでいて面白いです。その情報量に圧倒されるばかりです。ミステリ漫画はあまり縁がないので、広げていきたいなあ、と強く思わせてくれる一冊でした。

2018/05/08

[ペペロニ]

読みたい漫画がめっちゃ増えた。個人的には「ああ探偵事務所」が紹介されていたのが懐かしくて嬉しかったかな。

2018/05/13

[HK]

本格ミステリ漫画の歴史と分類と作品紹介を行った労作。知る限り、類書の中ではずば抜けた情報量で資料的価値の高さは絶賛に値する。データが多すぎて読み物としてもてなしが良いタイプの本ではないが、自分なりのアンテナで興味のある作品を探れる読者にはブックガイドとしても宝の山である。

2018/05/26