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セカイからもっと近くに―現実から切り離された文学の諸問題

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  • サイズ B6判/ページ数 173p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488015367
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

出版社内容情報

想像力と現実が切り離されてしまった時代に、文学には何ができるだろう。ライトノベル・ミステリ・アニメ・SF、異なるジャンルの作家たちは、遠く離れてしまった創作と現実をどのように繋ぎあわせようとしていたのだろうか。新井素子と家族、法月綸太郎と恋愛、押井守とループ、小松左京と未来――4人の作家が試みた、虚構と現実の再縫合。彼らの足跡から文学の可能性を探究する。著者初にして最後の、まったく新しい文芸評論。

内容説明

想像力と現実が切り離されてしまった時代に、文学には何ができるだろう。ライトノベル・ミステリ・アニメ・SF、異なるジャンルの作家たちは、遠く離れてしまった創作と現実をどのように繋ぎあわせようとしていたのだろうか。新井素子、法月綸太郎、押井守、小松左京―四人の作家がそれぞれの方法で試みた、虚構と現実の再縫合。彼らの作品に残された現実の痕跡を辿りながら、文学の可能性を探究する。著者最初にして最後の、まったく新しい文芸評論。

目次

第1章 新井素子と家族の問題
第2章 法月綸太郎と恋愛の問題
第3章 押井守とループの問題
第4章 小松左京と未来の問題

著者等紹介

東浩紀[アズマヒロキ]
1971年、東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒、同大学大学院総合文化研究科博士課程修了。作家、思想家。日本推理作家協会、日本SF作家クラブ会員。株式会社ゲンロン代表取締役、『思想地図β』編集長。1993年に「ソルジェニーツィン試論」で批評家としてデビュー。1999年に『存在論的、郵便的』(新潮社)で第21回サントリー学芸賞を、2010年に『クォンタム・ファミリーズ』(新潮社)で第23回三島由紀夫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

k5

21
さすがは東浩紀と言うべきか、ラカンを援用したセカイ系の構造化や、新井素子、法月綸太郎、押井守、小松左京という対象の選び方、または「キャラクター」の定義など刺激的な部分はあり、宇野常寛を読んだ時のような、このテキストを有料で読むのか、という切なさは感じずに済むのですが、それでも各作品の評論については、読メの当たりの感想に及ばないなあ、というのが正直なところです。本文にもありますが、現代における文芸評論の難しさということなのかもですね。2020/02/23

みのくま

16
本書を読むために新井素子、法月綸太郎、押井守、小松左京の作品群に触れてきた。内容は総じて鮮やかに彼ら巨星を繋ぎ合わせるものとなっている。「セカイ系の困難=政治と文学の分離」にキャラクターで、恋愛で、ループで、そして未来で抗ったこの4名の作家達は、著者の手にかかればさも必然だったかと思ってしまう。しかし著者は冒頭にしっかり断りを入れており、あくまでこの4名を選んだのは恣意的であると言う。つまりこの4名の作家が持つ共通項はフィクションに他ならない。無から有を生み出すこの批評の力は、間違いなく創作の一つだろう。2018/08/08

kiho

12
こういう読み解き方があるのかと、4人の作家の新たな一面を見た感じ…社会との乖離には時代的な理由が大きいのかもしれないが、それをどう作品で昇華させるか…個々に違うところが面白い☆セカイ系という括りも、ようやく大枠がつかめました。2014/09/22

もっち

8
セカイ系的想像力の時代、つまり社会を書けない時代に、そうは問屋が卸さないとセカイ系と格闘する作家達の評論。扱うのは押井守や小松左京、新井素子、法月倫太郎の4人ですが、これが面白い。最近のラノベはぶっ飛んでいて(まさにセカイで)つまらないが、かといって社会派小説もちょっと…みたいな人は彼らをこそ読むべきなんだ。『ビューティフル・ドリーマー』、『スカイ・クロラ』、『日本沈没』など自分自身知っていた作品でありながらもなんだか良く分からずにかかっていた靄の取り払い方がよく分かった気がする。とりあえず恋愛しよう。2013/12/12

うさみP

6
東さんの文芸批評と言う事で即購入。現実と虚構を繋ぐ中間体であるはず社会的繋がりの喪失(共同幻想。生活の延長線上にあるはずの芸術の無味化)である『セカイ系の困難』を理解し、再コネクトすればよいのかを例を挙げて読み解く。セカイ系先駆者である新井素子はキャラクターと家族から、探偵とは? 推理『小説』とは何かに悩む法月倫太郎は他者との繋がりから、『困難』以前を知る押井守はループ世界の反復と不能性とその先にあるものから、明るい未来を信じながらも懐疑もした作家の小松左京は性から。今でも多くの作家がこの病と対峙しており2014/01/05

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