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柴野拓美SF評論集―理性と自走性 黎明より

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  • サイズ B6判/ページ数 662p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488015350
  • NDC分類 902.3
  • Cコード C0095

出版社内容情報

数多のSF作家を送り出した〈宇宙塵〉編集長による、貴重な論考とファン活動にまつわる歴史的エッセイを集成。初単行本化。

内容説明

「SFとは何か」を問いつづけた生涯。日本SFの黎明期より、星新一をはじめ数多のSF作家や翻訳家・評論家を輩出した同人誌“宇宙塵”。その編集長であり、小隅黎の筆名で作家・翻訳家としても活躍した柴野拓美による、圧巻の論考と時評・エッセイを集大成し、すべてのSF愛読者に贈る。

目次

わがSF人生
SF論
SF随想
SFのテーマ概説
SF史
作家論・作品論
作品評
マイ・フェイヴァリット
ファン活動
サイエンス・エッセイ/SF的文明論
インタビュー

著者等紹介

柴野拓美[シバノタクミ]
1926年石川県生まれ。2010年歿。東京工業大学機械工学科卒。日本初のSF同人誌“宇宙塵”を1957年5月の創刊より、晩年まで一貫して主宰、編集。“SFマガジン”に先立つこと二年前の創刊であり、この同人誌は星新一をはじめ数多のSF作家、翻訳家、評論家などSF関係者を輩出した。1962年に第一回日本SF大会を主催。また小隅黎(こずみ・れい)の筆名で作家として『北極シティーの反乱』などを発表、翻訳家としてラリイ・ニーヴン、J.P.ホーガン、E.E.スミスをはじめ多数の作品を手がけた

牧眞司[マキシンジ]
1959年東京都生まれ。東京理科大学工学部工業化学科卒。SF研究家・文芸評論家。書評や文庫解説を多数手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすお

7
SFとは何かといった定義の解説から始め、しっかりとSFを論評する。難しいところもあるが、SFを読もうとしている人なら、いつか読んだほうがいい本だと思う。論評している時期が古いため、採り上げられている作品が古かったりもするが、今でも読み継がれる作品や作家らなので、今でも十分に読める。むしろ、SFの原点に近づいているような感じにもなる。そして、その当時の論評は熱く厳しい。当時のSFを盛り上げようとする時代の良さを感じる。SFを読む人は、改めてSFの原点を見直すきっかになる良書だと思う。2018/11/28

スターライト

7
2010年に惜しくも逝去した柴野拓美氏の業績を、多彩な文章の収録で俯瞰した貴重な労作。「評論集」を銘打ってあるが評論ばかりではなく、エッセイや文庫解説、書評なども含んでいる。本人も自覚されていたようだが、頑固な性格が時々文章に現れ、かと思うとそれを自戒するような文章に出くわしたりと、その人間性が見え隠れしている。非商業出版物からの採録も多く、SF史としても貴重。泣く泣く収録を見送った文章もまだまだあるらしいので、SFファンなら周りに布教しよう。2014/05/28

いちはじめ

5
待望の一冊。特に60年代の月評が、出版点数の少ない頃とはいえ、毎月、同人誌も含めて論評しまくる姿勢が凄いし、得難い資料。柴野さんの書いたものは、もっと刊行されてもいいと思う。個人的には、子供の頃大好きだった「超人間プラスX」などの児童向け小説の再刊を熱望する2014/05/10

ろびん

3
当時を知らない私みたいなのからすると、もはや現代史ですね……。2018/05/27

satsuki

0
古典とも言える名作を含め、今では大成しているSF作家たちの若かりし頃の作品が、当時のリアルタイムで評論されていて、とても興味深かった。2014/09/27

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