出版社内容情報
中井英夫や皆川博子の著作に代表される絢爛たる「幻想ミステリ」の数々。読者を惹きつけてやまない物語の真髄を、丁寧に解きほぐしていく──。第一部では幅広く幻想ミステリ全般について論じ、第二部では書き手について考察、第三部では個々の作品について解説するという構成で、作品・作家に深く迫る。それぞれ妖しくも美しい作品たちに魅せられた、ミステリ評論家として第一線で活躍する著者が、端正に織り上げた文章で贈る、渾身の集大成的幻想ミステリ評論集。
内容説明
中井英夫、皆川博子―。“三大奇書”、“幻影城”、“異形コレクション”―。幻想ミステリに魅せられた著者の集大成的評論集。
目次
第1部 昼の顔と夜の顔(「アンチ・ミステリー」という怪物;『匣の中の失楽』にはじまる;昼の顔と夜の顔 ほか)
第2部 狂気と孤独と愛(幻の馬車の両輪―中井英夫論;運命の車輪が逆転する一瞬―赤江瀑論;狂気と孤独と愛―皆川博子論 ほか)
第3部 これより先は不思議の国(読む「驚異の部屋」―井上雅彦『竹馬男の犯罪』;ミニアチュールの王国の推理劇―山口雅也『キッド・ピストルズの慢心』;掌上のヘルメス―吉川良太郎『ペロー・ザ・キャット全仕事』 ほか)
著者等紹介
千街晶之[センガイアキユキ]
1970年生まれ。北海道出身。立教大学卒。95年「終わらない伝言ゲーム―ゴシック・ミステリの系譜」で第二回創元推理評論賞を受賞してデビュー。『水面の星座 水底の宝石』で第五十七回日本推理作家協会賞と第四回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
しろ
かりさ
閣下
冬薔薇