内容説明
SF雑誌は、良質なサイエンス・フィクションの聖域であり、新しい才能の登龍門としての役割を果たし続けている。ごく少数の例外は別にして、一流作家の誰しもがSF雑誌でデビューを果たし、たいていはその後も寄稿を続けている。彼らの最良の短篇は今日では単行本に収録されているが、その大多数はもともと雑誌に発表されたものだし、長篇でも雑誌連載が初出ということがある。何百という雑誌が現れては消えていった。本書はこうした雑誌の物語であり、その物語はまた、SFの歴史でもある。この巻では、まだ幼いこのジャンルが、第一次世界大戦後の科学技術恐怖症の時代に生まれ、気宇壮大な30年代を経て、原子力の影がかかる40年代、50年代に到達するまでが語られる。本書は、SF雑誌に関する通史として、最新の内容をめざして書かれた。
目次
第1部 開闢前(イギリスおよびヨーロッパ;アメリカの曙 ほか)
第2部 驚異の実験(サイエンティフィクション;アメージング・ストーリーズ ほか)
第3部 黄金期へむかって(ヒーローと悪漢;ワンダーよ、もう一度 ほか)
第4部 黄金期(増殖;この時代の巨人たち ほか)
第5部 原子の解放(戦時中;シェイヴァー・ミステリ ほか)
著者等紹介
アシュリー,マイク[アシュリー,マイク][Ashley,Mike]
1948年生まれ、イギリス在住。SF、ファンタジー、ホラーの研究家・アンソロジスト。十代半ばからSFファン活動をはじめ、アメリカとイギリスのファンジンや商業誌にコラムや論文を発表。アンソロジー・シリーズ The History of the Science Fiction Magazine(1974‐78)の編纂で注目され、以後、SF・ファンタジー・ホラーのアンソロジーを数多く手がける。その他、SFファン必携の研究書・ビブリオグラフィも多数発表しており、The Supernatural Index:A Listing of Fantasy,Supernatural,Occult,Weird,and Horror Anthologies(1995、ウィリアム・G.コンテントとの共著)はブラム・ストーカー賞を受賞。また2002年のThe Mammoth Encyclopedia of Modern Crime Fictionは、MWA賞(アメリカ探偵作家クラブ賞)を受賞している
牧真司[マキシンジ]
1959年生まれ。東京理科大学工学部卒。システム開発会社、編集プロダクション勤務を経て、現在はフリーランス・ライター。SF研究家として雑誌のコラムや文庫の解説などでも活躍。年次SFイベントSFセミナーの創始者
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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おちこち
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