感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
13
1995年日本SF大賞、特別賞受賞作。60年代の連載の、30年越しの今更の書籍化にしてこの実績という点から本書がべらぼうに面白いのはなんとなく察せられるだろう、その期待が裏切られることはない。初期アメリカSF史のめくるめく想像力のパノラマ、それを支えた編集者やファンダムの思想とドタバタ人間ドラマに、ちょこちょこ日本での大元帥自身の楽屋話まで出てくるとあっては楽しい以外に言葉が出てこない。中でも「今昔ふあん気質考」に出てくるお騒がせ炎上論客、ウォルハイムの強烈な人物像は必見。いつの時代にもこんな人はいたのだ2017/12/25
印度 洋一郎
2
若き野田元帥の講談調の語り口で楽しく読める、アメリカSF雑誌の歴史。編集者やファンクラブの歴史も楽しい。アメリカでは、SFという言葉が生まれる以前、蒸気機関のロボットがインディアンと戦う、スチームパンク・ウェスタンがあったのだ!2009/12/16
kama
0
★★★★ 再読。新刊で読んだ時は図版やら作品紹介は面白いながら後半の人に関する話は退屈であったが、今読むと中々興味深い。野田元師の身近な話題に比べ主題の部分はどうしても堅くなるが難点か?「SFマガジン」に連載されたコラムが創元社からでるのも不思議。2014/11/22
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- 東雲せな 現女子 Vol.18 現女子