創元海外SF叢書
ねじまき男と機械の心〈上〉―大英帝国蒸気奇譚〈2〉

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  • サイズ B6判/ページ数 330p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488014568
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

蒸気馬車や羽ばたき飛行機だけでなく、蒸気機関と遺伝子改変生物のハイブリッド多脚機械まで現れ、ますます本来の歴史から逸脱してゆく1862年の大英帝国。深夜のロンドンに現れた機械人間、その陰で盗まれた〈ナーガの目〉――天から降ってきた伝承を持つこの宝石は、天才科学者バベッジが求める特別な力を秘めていた。その力は、かの怪人「バネ足ジャック」にも関わるという。ディック賞受賞のスチームパンク×時間SF、第2弾!

内容説明

蒸気馬車や羽ばたき飛行機だけでなく、巨大な改変生物に蒸気機関を搭載した多脚機械まで現れ、ますます本来の歴史から逸脱してゆく1862年の大英帝国。深夜の帝都ロンドンに現れた機械人間が起こす騒ぎの陰で盗まれた黒ダイヤ“ナーガの目”―世界中に伝承が散らばるこの宝石は、天才科学者バベッジが求める特異な力を秘めていた。その力は、歴史を大きく歪めたかの怪人「バネ足ジャック」とも関わるという…ディック賞受賞のスチームパンク×時間SFシリーズ第2弾!

著者等紹介

ホダー,マーク[ホダー,マーク] [Hodder,Mark]
イギリス生まれ、スペイン・バレンシア在住。BBCの放送作家、編集者、ジャーナリスト、Web制作者などの職を経て、2010年に『バネ足ジャックと時空の罠』で作家デビュー。同作で翌年のフィリップ・K・ディック賞を受賞

金子司[カネコツカサ]
1969年生まれ。1992年明治大学商学部商学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

61
パンクスチームの続編。今回のテーマは霊的存在と資本主義社会における労働者階級。伝令インコの口の悪さもパワーアップ!それにしてもチャールズ・バベッジの労働者階級への蔑視やメイベル縁起での仕打ちは本当に腹が立って仕方が有りません。でもスウィムバーンと伝令インコが登場する度にホッと一息つけるのが救い。自称、ロジャー・ティチーボーンの意見に反対すると頭痛が起きたり、労働者階級には伝染病のように伝わる暴動への扇動ぶりは彼はロボトミー手術によってテレパスを得たと思っていたけど、どうやら霊も関係しているようで違うみたい2015/09/23

みろ

10
スチームパンクにオカルト風味がプラスされて、ますますごちゃ混ぜ感の増した2作め。伝令インコがますますパワフルに罵倒してきて楽しい。2016/01/10

スターライト

8
マーク・ホダーのスチームパンク第2弾。貴族の跡継ぎ問題に、いろんな事件がからみあい、それに我らがバートンとスウィンバーン君が挑む。様々なガジェット群に、今回はオカルト要素も加わるという快作。リーダビリティの高さも相変わらず。このまま、ラストまで突き進んでほしい。2016/02/12

すけきよ

8
シリーズ第二部。巨大昆虫バス、ロボ執事、怪奇植物、それに加えて、ロンドンを襲うゾンビ軍団! と前にも増して、何でもあり感が過剰になっている。好きか嫌いかなら、スチームパンクは好きなんだけど、強い不満がある。蒸気機関で飛行機械やコンピューターを動かすならいいんだけど、現代科学でも作り出せていないものが、ヴィクトリア朝に存在しているのが、どうにも違和感を覚えてしまう。作者がサービスを提供すればするほど、ガジェットは現実離れしていく。まぁ、今のスチームパンクはファンタジーってことはわかってるんだけど。【つづく】2016/01/07

辺野錠

5
虫から作り出した乗り物も登場しロンドンはさらに滅茶苦茶になりバートンとスウィンバーンは黒ダイヤを巡る事件に巻き込まれどうなるという印象。そしてこんな天一坊みたいな事件イギリスでも起こっていたのね。イギリス製天一坊は何故人を操ることが出来るのか、どんな陰謀が巡らされているのかで下巻が気になる。2015/11/12

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