シカゴよりこわい町

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  • サイズ B6判/ページ数 190p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488013967
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

大柄なうえに型破りな性格。そんなおばあちゃんを訪ねたあの夏、死ぬほどつまらないと思っていた田舎町で生まれてはじめて死体を見ようとは!わたしたち兄妹はシカゴの都会っ子で祖母の豪胆ぶりに、すっかり怯えた。それでも来年になると、また列車に乗りこむ。「おばあちゃんは、わたしたちのいいお手本とは言えないと思うんだけど」なにが起こるかわからないから、おもしろい。銃はぶっぱなす、大ボラはふく、法は無視する、牛乳瓶にネズミをいれる…毎年毎年、いったいなんのために?ニューベリー賞次席、全米図書賞児童書部門最終候補となった、感動のベストセラー。

著者等紹介

ペック,リチャード[Peck,Richard]
アメリカ中部、イリノイ州の田舎町の生活を鮮やかに描き出したリチャード・ペックは、同じくイリノイ州ディケーター育ち。児童・ヤングアダルト向けの作品は20以上を数え、さまざまな賞を受賞している。なかでも1998年に発表された『シカゴよりこわい町』は、ニューベリー賞(アメリカで出版されたすぐれた児童書に贈られる賞)の次席に選出されたほか、全米図書賞児童書部門の最終候補となって話題を呼んだ。当初は一短編として発表されたダウデルおばあちゃんの物語だが、8つの章からなる長編の形で本にまとめられている。「“おばあちゃん”は短編には収まりきらない人物。小学生の孫たちにとってもあまりにつかみがたく、謎めいている。彼らは訪ねていくたび、前とはちがうおばあちゃんの顔を見つけるのです」とベックは説明している

斎藤倫子[サイトウミチコ]
1954年生まれ。国際基督教大学語学科卒。主な訳書に、アン・ロレンス『ロバになったトム』、アン・メリック『だれかがドアをノックする』(以上、徳間書店)、ベラ・B・ウィルイアムズ『スクーターでジャンプ!』、シンシア・ライラント『メイおばちゃんの庭』(以上、あかね書房)、ウィリアム・スリーター『インターステラ・ピッグ』(トパーズプレス)、ロイス・アン・ヤマナカ『ワイルド・ミートとブリー・バーガー』(東京創元社)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

80
舞台は禁酒法時代のアメリカ。アル・カポネが暗躍するシカゴで暮らすジョーイとメアリ・アリスは、夏休みをおばあちゃんが住む田舎町で過ごすことになります。治安の悪い大都会から脱出し、平和だけど退屈な生活を予想していた子どもたちを待っていたのはスリルに満ちた日々。町のろくでなしたちにも恐れられているおばあちゃんは、やられる前にやっつける超好戦主義。嘘もつくし、銃もぶっ飛ばす姿に孫たちは目を白黒。でも〈あの夏〉をおばあちゃんと一緒に過ごしたことで、孫たちは勇気と逞しさを学んだのでした。2015/04/26

はる

66
面白かったです。大柄でいつも強気なおばあちゃんと、都会っ子の兄妹との優しくユーモラスな触れ合いを描いた物語。おばあちゃんがとにかくワルくていい。他人と付き合わずいつもピシャリと突き放す。でも本当は凄く優しくて繊細な人柄が読み進むうちに明らかになります。ウィットに富んだ文章で、田舎ののんびりした雰囲気も郷愁を誘う。ラストはとても素敵でした。おすすめ。2017/05/10

NAO

61
アルカポネが暗躍する世界一こわい町シカゴに住んでいる兄妹が「シカゴよりこわい」と思ってしまう町。こわいのは、町そのものではなく、そこに住む祖母の破天荒な言動で、2人は夏季休暇で祖母の家に滞在するたびにとんでもない出来事に巻き込まれる。だが、祖母の言動の底には彼女の確固たる信念と正義感がある。もちろん、今では、彼女が取ったような行為は罪になるし、そういったことができるような風潮でもない。だが、だからこそ、彼女のような生き方にちょっとあこがれを抱いたりするのだろう2023/02/16

ぶんこ

58
お気に入りさんの感想を読んで痛快なおばあちゃんに会いたくて読んでみました。想像を超えた痛快ぶりでしたよ。猟銃をぶっ放す、保安官の持ち船で密漁、嘘をつくが、それが読者にも「してやったり」の嘘で痛快。都会っ子だった兄妹がたくましくなっていき、おばあちゃんを尊敬し始めていくのがいい。家中の灯りを灯してジョーイの乗る列車を待ち受けるおばあちゃんにウルウルしました。2017/05/26

宇宙猫

35
★★★★★ 夏休みに田舎のおばあちゃん家に行った思い出。強烈な個性の独裁者的お婆ちゃんの本当は孫が可愛くてしかたない様子が素敵。2017/06/07

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