忘れられた花園〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 349p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784488013318
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

1913年オーストラリアの港にたったひとり取り残されていた少女。名前もわからない少女をある夫婦がネルと名付けて育て上げる。そして2005年、祖母ネルを看取った孫娘カサンドラは、祖母が英国、コーンウォールにコテージを遺してくれたという思いも寄らぬ事実を知らされる。なぜそのコテージはカサンドラに遺されたのか? ネルとはいったい誰だったのか? 茨の迷路の先に封印された花園のあるコテージに隠された秘密とは?

内容説明

1913年オーストラリアの港に着いたロンドンからの船。すべての乗客が去った後、小さなトランクとともにたったひとり取り残されていた少女。トランクの中には、お伽噺の本が一冊。名前すら語らぬ身元不明のこの少女をオーストラリア人夫婦が引き取り、ネルと名付けて育て上げる。そして21歳の誕生日に、彼女にその事実を告げた。ネルは、その日から過去の虜となった…。時は移り、2005年、オーストラリア、ブリスベンで年老いたネルを看取った孫娘、カサンドラは、ネルが自分にイギリス、コーンウォールにあるコテージを遺してくれたという思いも寄らぬ事実を知らされる。なぜそのコテージはカサンドラに遺されたのか?ネルとはいったい誰だったのか?茨の迷路の先に封印され忘れられた花園のあるコテージはカサンドラに何を語るのか?サンデー・タイムズ・ベストセラー第1位。Amazon.comベストブック。オーストラリアABIA年間最優秀小説賞受賞。

著者等紹介

モートン,ケイト[モートン,ケイト][Morton,Kate]
1976年、南オーストラリア州ベリに三人姉妹の長女として生まれる。クイーンズランド大学で舞台芸術とイギリス文学を修めた。夫と二人の息子とともにブリスベン在住。2006年に『リヴァトン館』で作家デビュー。『忘れられた花園』で、オーストラリアABIA年間最優秀小説賞受賞

青木純子[アオキジュンコ]
1954年生まれ。早稲田大学大学院博士課程満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

248
2012年このミス海外第9位。 モートンお得意の過去を 巡る旅。ひどく濃い靄が かかった雰囲気が心地よい。祖母ネルはなぜ埠頭に 置いてきぼりにされたのか? イギリスのコテージは 何を意味するのか? 孫娘カサンドラが追う祖母 ネルの秘密。時代が過去と今を 行き来しながら、徐々に 明らかになっていく様は 相変わらず面白い。 2015/01/31

散文の詞

157
翻訳物ですからしょうがないのでしょうが、回りくどい表現が多いです。 当然、登場人物の名前もカタカナばかり。 しかも、主な時間軸が3つあって、それがそれぞれ交互に展開していて、わかりにくいです。 ただ、それぞれの時間軸での意味合いというかわかってくると、秘密が一体、何なのかに興味が移って、どんどん引き込まれます。 最初は、読みにくいと思っていた表現も、少しずつ謎が解けていく感じがいいです。 実際は、下巻への導入って感じでした。 2022/08/01

財布にジャック

87
1900年代のイギリス、そして大邸宅、御伽噺作家、幽霊と来ましたかぁ。「秘密の花園」、「嵐が丘」、「レベッカ」をミックスしたような雰囲気で、上巻だけでももう充分に名作な予感がしました。ネルの自分探しの旅の終着はどうなるのでしょうか?謎を追いかけて過去を旅するようなこの展開は、途中で読むのをやめられなくなってしまいミステリーファン泣かせです。だたあまりにも話が行ったり来たりするので、分かりにくいのが難点かなとは思いました。急いで下巻へ!2012/08/02

はる

82
面白かったです。オーストラリアの港にたった一人、小さなトランクと共に残された少女。彼女の波乱に富んだ人生と、その足跡を追う孫の女性、そして物語の鍵を握る叔母の存在。それぞれの人生が時代を超えてリンクする。「秘密の花園」を思わせる児童文学のようであり、英国ゴシック小説のようでもあり、壮大なミステリーでもあります。下巻が楽しみ。2017/04/21

星落秋風五丈原

66
物語には秘密を持たない人など誰ひとり登場しない。この後ネルからイギリスのコテージを譲られたカサンドラでさえ、登場時には語られなかったある事を秘密にしている。秘密の存在を知った人たちは、真実を探ろうと行動を起こす。その助けとなるのが、イザベラ・メイクピースという謎めいた女性の著したお伽噺集だ。本書に収録されたうちの2話は、大切なものを手放す女性の話になっている。この“メイクピース”という名前もいかにも象徴的で、makepeace=分解するとmake peace、和解する、安らぎをもたらすという意味になる。 2013/09/13

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