内容説明
落馬事故による昏睡から目覚めると、彼はシャーロック・ホームズになっていた。岩崎正吾のパロディ・ミステリ、十年ぶりの第三幕は“横浜のホームズ”。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アメフトファン
30
面白い。面白過ぎです。ホームズファンは迷わす手に取るべきです。章のタイトルだけでも面白過ぎです。というよりホームズファンはニヤニヤが止まらないでしょう。ヒーローの研究、光頭倶楽部、バスかビルの犬、まだらのひもの…そしてホームズの敵が森谷亭。謎解きもドイルもびっくりの完成度の高さでした。この作者の本迷わす読みたいと思います!2014/02/13
こっち
23
ホームズ好きにはかなりニヤニヤさせられる作品でした。ちょっと読み辛さはありますが、話の持って行き方がかなり計算されてて、素晴らしい!バスかビル家のイヌからの「まだらのひもの・・・」はしてやられた感満載でした(笑)。最後の終わり方も好きです。どうやらシリーズもののようなので、他のも読んでみたいと思います!!2014/03/02
まきまき
6
色々な場面を行ったり来たり(妄想、いや想像があるので仕方ないのです)で、少し読みにくいなぁと思いましたが、ホームズファンには「クスッ」とさせられる箇所が沢山ありました。最後はちょっと…。2014/03/17
ヘブンリー
4
シャーロック・ホームズの本歌取り。でもそれだけじゃない面白さが詰まっていた感じがします。自分をホームズだと思い込んでいる精神病の兄、兄に合わせてワトソンを演じる精神科医の弟、ホームズの推理力に期待して、レストレイド警部補を名乗る警部補、宿敵森谷亭(モリアーティ)(全員日本人!)。事件の名前もかの名作にあやかっています。そして最後には、「ホームズの絶望」という表題にふさわしい意外で少し悲しい結果が...。こういう書きっぷりの推理小説は好きです!2012/02/05
Jimmy
2
楽しみにしていた「探偵の四季」シリーズ、文庫落ちを待てずに購入。しかし正直ちょっと前2作に比べると期待外れ。どうもパロディというかオマージュというかパスティーシュというか、に引っ張られすぎでキャラ設定とネタそのものとが面白くない。ただ文章は岩崎正吾の味わいが楽しめました。2019/11/28