内容説明
当主が「死のノート」と奇妙な遺書を遺して自殺した八田家で、次々と起こる殺人事件!名作中の名作に挑戦する、待望の「探偵の四季」第2部。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kagetrasama-aoi(葵・橘)
18
岩崎正吾氏による“本歌取りミステリ”の第二作目。本歌は「Yの悲劇」。一作目に比べると、本歌との密着が薄いと言われてますが、それは、舞台がニューヨークと甲府盆地のとある都市では、地名で遊ぶのは無理ですし…。でも登場人物の名前や人となりでは、思わずニヤニヤしてしまいます(笑)。ミステリとしても十二分に楽しめます。そして何より甲府の村の秋の風情の描写が秀逸です。2019/12/18
きら
3
この本は、『Yの悲劇』を読んだ人が読むんだろうけど、そうじゃなかったら、面白さ半減。 私も見事に、ストーリーの流れに肩すかしを食らわされました。 ただ、犯人の心情と勧善懲悪ではないところが、切ない。2019/07/03
てっちゃん
0
1991年4月1日に読了
コマンドー者
0
クイーンの名作Yの悲劇の本歌取りミステリー。前作よりも本歌との関連が薄いとされているが、全くそんなことはないではないか。Yの悲劇を読んだ人なら当然思い込む展開をうまくひっくり返すことに成功している。2021/07/31