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出版社内容情報
人生を諦めた人にしか用がないと言われる廃墟パライソ・アルトには、さまざまな人がやってくる。逆立ちで現れたうなじにコウモリのタトゥーがある少女、車に積んだ札束を燃やしたいという大物銀行家、横笛を吹きながら現れ、質問にも横笛で答える男……。廃墟に住む「天使」は彼らの話に耳を傾け、向こう側への旅立ちを見送る。生と死、日常と非日常の狭間にたゆたう不思議な場所と幻のような来訪者たちを描く、美しくも奇妙な物語。
内容説明
住人たちが逃げ出し、二度と戻ってこなかったため廃墟になった村、パライソ・アルト。そこを訪れるのは、人生を諦め、命を絶とうと決めた人に限られる。逆立ちで現れた、うなじにコウモリのタトゥーがある少女。車に積んだ札束を燃やしたいと言う大物銀行家のような男。口を利かず、横笛の音色で受け答えする男。廃墟に住む「天使」は、彼らになぜパライソ・アルトにやってきたのか尋ね、生い立ちに耳を傾け、「向こう」への旅立ちを見送る。生と死、日常と非日常の狭間にたゆたう不思議な場所と、幻のような来訪者たち。詩人としても高く評価されているスペインの作家が贈る、美しく奇妙で、どこかあたたかな物語。
著者等紹介
オルドバス,フリオ・ホセ[オルドバス,フリオホセ] [Ordov´as,Julio Jos´e]
1976年スペイン北東部アラゴン州のサラゴサ生まれ。現在も同県に住む。詩や散文などをさまざまな新聞や雑誌に寄稿している。最初の小説El Anticuerpo(抗体)は英語とフランス語にも翻訳された
白川貴子[シラカワタカコ]
翻訳家。国際基督教大学卒業。南米や北欧に通算17年ほど滞在し、国際交流基金勤務を経て翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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