カッコーの歌

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  • サイズ B6判/ページ数 446p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488010850
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

「あと七日」笑い声と共に言葉が聞こえる。 わたしは……わたしはトリス。池に落ちて記憶を失ったらしい。母、父、そして妹ペン。ペンはわたしをきらっている、わたしが偽者だと言う。破りとられた日記帳のページ、異常な食欲、恐ろしい記憶。そして耳もとでささやく声。「あと六日」。わたしに何が起きているの? 大評判となった『嘘の木』の著者が放つ、ファンタジーの傑作。英国幻想文学大賞受賞、カーネギー賞最終候補作。

フランシス・ハーディング[フランシスハーディング]
著・文・その他

児玉 敦子[コダマアツコ]
翻訳

内容説明

「あと七日」意識をとりもどしたとき、耳もとで言葉が聞こえた。わたしはトリス、池に落ちて記憶を失ったらしい。少しずつ思い出す。母、父、そして妹ペン。ペンはわたしをきらっている、憎んでいる、そしてわたしが偽者だという。なにかがおかしい。破りとられた日記帳のページ、異常な食欲、恐ろしい記憶。そして耳もとでささやく声。「あと六日」…わたしになにが起きているの?『嘘の木』の著者が放つ、傑作ファンタジー。英国幻想文学大賞受賞、カーネギー賞最終候補作。

著者等紹介

ハーディング,フランシス[ハーディング,フランシス] [Hardinge,Frances]
英国ケント州生まれ。オックスフォード大学卒業後、2005年に発表したデビュー作Fly By Nightでブランフォード・ボウズ賞を受賞。2011年に発表したTwilight Robberyがガーディアン賞の最終候補に、また2012年のA Face Like Glassがカーネギー賞候補に、2014年の『カッコーの歌』は英国幻想文学大賞を受賞し、カーネギー賞の最終候補になった。そして2015年、七作目にあたる『嘘の木』でコスタ賞(旧ウィットブレッド賞)の児童文学部門、さらに同賞の全部門を通しての大賞に選ばれるという快挙を成し遂げ、米国のボストングローブ・ホーンブック賞も受賞、カーネギー賞の最終候補にもなった

児玉敦子[コダマアツコ]
東京都生まれ。国際基督教大学教養学部社会科学科卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

160
まあまあおもしろかった。第一次世界大戦直後のイギリスを舞台にして、ある姉妹が繰り広げるダークファンタジー。冒頭から序盤まではなかなかのめり込めなかったけど、アンダーベリーへと向かう中盤から後半にかけては引き込まれた。事故にあって記憶を失った少女に聞こえる「あと7日」の声の謎。しゃべる人形と魔法使い。まさに王道的なファンタジー要素で結末もハッピーエンドだったからエンタメとして楽しめる。映像化してないのかな。2020/07/12

ちょろこ

111
想像力かきたてられる一冊。「嘘の木」に続いて手にした二作目。今回も序盤からミステリアスな展開に心掴まれるスタート。自分とは?誰もが一度は通り過ぎる感情、家族の中での自分、人としての弱さ、大人だって持つ弱さを盛り込みながら魅せるストーリーはどこかしら遠い昔と今現在の心をちょんと疼かせる。それが著者の作品の最大の魅力なんだろうな。想像力かきたてられる描写が溢れるこの世界。思えばトリスと一緒に出口を見つけ光を見つけるような時間だった。返却期限に追われずもっとこの世界に入り込めたらもっと楽しめただろうな。 2019/06/18

☆よいこ

109
ホラーファンタジー。YAかもと思ったがもはや大人向けのボリューム。▽沼に落ちて助け出された少女トリスは事故の前後記憶が曖昧だった。だんだんと自分のこと家族のことを思い出すが、自分自身が怪物になっていくことに恐怖する。止まらない食欲、怪力、動き出す人形。やがてトリスは、自分が「トリス」ではなく偽物だと自覚する。▽とりかえっこの話。取り替えられた子供ではなく、怪物視点なのが新鮮。崩れゆく体に恐怖しながらも、自分は自分だと生きようとする偽トリスの葛藤がすごい。▽ジブリアニメキャラのイメージで読んだ。ジブリ化希望2019/06/17

榊原 香織

93
これは凄い!ものすごく面白かった。 期せずして昨日見た映画ダウントンアビーと同じ時期。第1次大戦後1920年のイギリス。 少女主人公の冒険ファンタジーだけど、この作者の視線はとても個性的。意外性に富んでます。 やー、好きだな。私的今年のベストかも2022/10/26

キムチ

90
レヴュ―の内容に魅かれ読んだメイクピースの話。好きでなかったYAジャンルへ一挙に引き込まれた。カッコーと来れば托卵・・いうなれば自己中心の暗喩だ。ストーリーが動くにつれ 人間の複雑さに揺動される。一見いいキャラでも別の面からは♠だしね。メリットデメリットを見極めつつの選択なんて 究極は己の為。読み始め250頁辺りまで混迷の中の読書・・がトリスとベンと手を組み、急に視界は開け あとはダークと言えども冒険ファンタジー。愉しめた場面は食欲が留まらないトリス 出会った仕立て屋がケーキや甘いものを勧めまくり♢行動的2020/09/06

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