出版社内容情報
昔々、森を徘徊する悪魔と言われた「熊精霊」。通夜で豪華な食事とともに故人の罪を食べる「罪喰い熊」。服を着て綱渡りをさせられた「サーカスの熊」。ロンドンの地下に閉じこめられ、汚物を川へ運ぶ労役につかされた「下水熊」。人間に紛れて潜水士として働く「市民熊」。皮肉とユーモアを交えて独特の世界観で描かれる8つの奇妙な熊の物語。『10の奇妙な話』の著者がイギリスで絶滅してしまった熊に捧げる大人のための寓話。イラスト=デイヴィッド・ロバーツ。
ミック・ジャクソン[ミック・ジャクソン]
著・文・その他
田内志文[タウチシモン]
翻訳
内容説明
これは、イギリスで絶滅してしまった熊に捧げる、大人のための寓話です。電灯もオイル・ランプもなかった時代、夜中に森を徘徊する悪魔だと恐れられた「精霊熊」。死者のための供物を食べたせいで、故人の罪を引き受けてしまった「罪食い熊」。サーカスが流行した時代、人間の服を着て綱渡りをさせられた「サーカスの熊」。19世紀、ロンドンの下水道に閉じ込められ、町の汚物や溜まった雨水を川まで流す労役につかされていた「下水熊」。―ブッカー賞最終候補作家が、皮肉とユーモアを交えて独特の筆致で描く8つの奇妙な熊の物語。
著者等紹介
ジャクソン,ミック[ジャクソン,ミック] [Jackson,Mick]
1960年、イギリス生まれ。20代の頃はアメリカのロックバンドで活躍、その後短編映画の監督・脚本を手がけ、1997年に『穴掘り公爵』(新潮社)で作家デビュー。同書はイギリス最高の文学賞であるブッカー賞と、イギリスまたはアイルランド在住の作家に与えられるウィットブレッド賞(2006年からはコスタ賞)処女作賞の最終候補作となった
田内志文[タウチシモン]
翻訳家、物書き。小説の執筆や朗読も行っている。元スヌーカー選手で、スヌーカー・チーム世界選手権、アジア選手権日本代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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