湖畔荘〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 314p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784488010720
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

見捨てられた湖畔荘の現在の持ち主は、ロンドンに住む高名な女流ミステリ作家。彼女は消えた赤ん坊の姉だった。女性刑事は、なんとしても事件の真相を知りたいと作家アリスに連絡を取る。1910年代、1930年代、2000年代を行き来し、それぞれの時代の秘密を炙り出すモートンの手法は相変わらず見事としか言いようがない。そして、最後の最後で読者を驚かすのは、偶然なのか、必然なのか? モートン・ミステリの傑作。

内容説明

70年前、コーンウォールの湖畔荘で消えた赤ん坊。見捨てられた屋敷の現在の持ち主は、ロンドンに住む高名な女流ミステリー作家アリス・エダヴェインだった。消えた赤ん坊の姉だ。当時、湖畔荘には三人の娘がいた。そして消えた赤ん坊は待望の男の子だったのだ。女性刑事はなんとしてもこの迷宮入りした事件の謎を解きたくなり、作家アリスに連絡を取る。一九一〇年代、三〇年代、二〇〇〇年代を行き来し、それぞれの時代の秘密を炙り出すモートンの見事な手法。複雑に絡み合う愛と悲しみがもたらすものは?そして、最後の最後で読者を驚かすのは、偶然か、必然か?モートン・ミステリーの傑作。

著者等紹介

モートン,ケイト[モートン,ケイト] [Morton,Kate]
1976年、南オーストラリア、ベリに三人姉妹の長女として生まれる。クイーンズランド大学で舞台芸術とイギリス文学を修めた。夫と三人の息子とともに、ロンドン在住。2006年に『リヴァトン館』で作家デビュー

青木純子[アオキジュンコ]
1954年生まれ。早稲田大学大学院博士課程満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

267
下巻に入っても、モートンの世界 健在である。 家族の秘密を 現代と過去を行き来しながら、 徐々に 蘇らせる。戦争が家族に残す暗い傷跡、 秘められた家族の秘密… 最後は 心和む落ち着いたエンディングだった。2018/01/28

starbro

249
上・下巻650P弱、完読しました。著者の仕掛けが見事な完成度の高いミステリだとは思いますが、事件?としては地味過ぎて迷宮入りしても、しょうがない気がします。著者はイギリス人だとばかり思っていたのですが、オーストラリア人だったんですね。2017/10/03

はる

112
異なる時代の人々が繋がっていく。様々な謎が次々に解明され、意外な真実が明らかになる展開にゾクゾクしました。濃厚に漂うゴシックロマン。ただラストの「偶然の一致」はあまりに出来過ぎで、それまでの期待が一気に興ざめ。突然普通の謎解き小説のような軽い雰囲気になってしまうのも解せない…。途中までは非常に楽しめたので残念です。2018/05/27

のぶ

111
大変優れたミステリーであり、文芸作品でもあった。その雰囲気は、過去のケント・モートンの作品に似て、静謐で落ち着いた世界に描かれていた。物語の中心は70年前に行方不明になって、未解決のままとなっている幼児の行方不明事件を追うのだが、本作はそれだけを描くような単純なプロットではなく、ある同じ物事が異なる人物の似たような体験が並行して描かれている。1910年代、30年代、2000年代を行き来する描き方は、あたかも万華鏡を見ているような印象を抱かせた。2017/11/03

よむよむ

99
現在と過去を行ったり来たりしながら、関わりのあった人達のそれぞれの目線で語られる事実。読者はそのピースを集め、探偵役の刑事セイディと共に謎を考える。ゾクゾクしながらページを捲る手が止まらない。その気持ちは本著でセイディが思ったことと同じだ。「薬物や酒の力を借りれば快感を得るのは簡単だが、謎解きがもたらすゾクゾク感には到底かなわない、予想外の展開を見せるこの手の謎ならなおさらだ。」散りばめられた伏線が次々に回収され、最後に待ってたのは驚きの縁だった。著者初読みだが面白かった‼️2018/01/18

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