マトリョーシカと消えた死体―探偵ブロディの事件ファイル

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  • サイズ B6判/ページ数 380p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488010577
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

長年の夢だったフランス暮らしを始めたジャクソン・ブロディだったが、恋人ジュリアが出演するエディンバラの芸術際《エディンバラ国際フェスティバル》に出かけ、事件に巻き込まれる! 衝突した車のドライバー同士の暴力沙汰に出くわしたかと思えば、若い娘の死体を発見、そして死体消失……。事件はマトリョーシカのように入れ子になっていて、しかも実際に小さなマトリョーシカも登場する、ミステリ度は第一作に比べ格段にアップし、それでいてアトキンソン力(りょく)はそのままの傑作ミステリ。BBCでドラマ化され、DVD化もされている、欧米で評価の高い探偵シリーズ、第2弾。

ケイト・アトキンソン[ケイト・アトキンソン]

青木純子[アオキジュンコ]

内容説明

フランス暮らしを始めたブロディだったが、恋人で女優のジュリアが出演するエディンバラの芸術祭“エディンバラ国際フェスティバル”に出かけ、事件に巻きこまれる!衝突した車のドライバー同士の暴力沙汰に出くわしたかと思えば、若い娘の死体を発見、そして死体が消えて…。ミステリ度は第一作に比べ格段にアップし、しかもアトキンソン力はそのままの傑作。コスタ賞(一回目受賞当時の賞名はウィットブレッド賞)を三度受賞した作家による見事なミステリ。第二弾。

著者等紹介

アトキンソン,ケイト[アトキンソン,ケイト] [Atkinson,Kate]
1951年、イギリス・ヨーク生まれ。ダンディー大学で英米文学を専攻。修士号取得後、様々な職業を経て、ダンディー大学の英語教師に。1986年、雑誌『ウーマンズ・オウン』の短篇コンクールで優勝。1993年、イアン・セイント=ジェイムズ賞を受賞。1995年、初長篇である『博物館の裏庭で』でサルマン・ラシュディらを抑えてウィットブレッド文学賞を受賞。その後、2013年にはLife After Lifeで、2015年にはA God in Ruinsで、それぞれコスタ賞(旧ウィットブレッド賞)を受賞している

青木純子[アオキジュンコ]
1954年生まれ。早稲田大学大学院博士課程満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紅はこべ

84
視点人物がくるくる入れ替わるので目まぐるしい。性格的に真面目だが、家族や友人に振り回されている人達ばかりが視点人物を務めている。彼ら全員が事件後に人生の転機、再生を迎えることになる。ホンダは人生の負け組が乗る車というジャクソンの見解にちょっとショック。リーバス警部シリーズでおなじみのエディンバラが舞台だが、イメージは随分違う。フェスティバルのせいか、事件も街もスラップスティックコメディな感じ。謎のポールブラッドリーはどうなったかと気になっていたが、まさかの結末と正体。2017/03/15

星落秋風五丈原

31
引退を決め込んでいたブロディが探偵&刑事魂に再び目覚めていく。原題「One Good Turn」は「One good turn deserves another.一つの善行はもう一つの善行に値する」から取られているが物語の中では善行がなぜか悪い方へ悪い方へ転がっていき、傍観していた側が漁夫の利を得るような皮肉な構成に。しかし善を為す者がこれまでの経緯において全て善人であったかといえば人間そんなはずはなく「人間どこかに悪を持っている」という通奏低音がある。アトキンソンらしい人間観察でひねったミステリ。2016/08/21

ほちょこ

29
よくあるミステリでも推理小説でもない。事件にたまたま居合わせた人々のその後の日常がだんだん絡み合って、団子状になって挙句に真相が解明するような。クセになりそうな小説。残り2作の翻訳もぜひ!2019/05/31

OZAC

8
元私立探偵ジャクソン、作家マーティン、主婦グロリア、刑事ルイーズ等々、実に多くの人物が一つの事件の関係者として登場する。前回よりもエンタメ度が増してミステリー度が減った感じがする。登場人物が多いだけに死角になっている部分に気付きにくいよう練られたストーリーで、作者が意図的に隠しているいわば最後のマトリョーシカはかなりびっくりものだった。四部作らしいので、残り二作の翻訳が待ち遠しい。2017/11/08

su-zu

8
おもしろかった~!アトキンソン、やっぱりすごいわ。多少強引な巡り合わせとかあるけど、前作同様、アトキンソンが描いたのは事件そのものよりも、関係者がそこに至る過程。個性の滴る登場人物たちが、化学反応を起こすように響き合うので、展開の粗っぽさもスピード感かな~?と感じてしまいます。後2作品シリーズがあるようで、続編待ち遠しい!2016/08/07

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