もうひとりのタイピスト

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  • サイズ B6判/ページ数 365p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784488010485
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

1924年、ニューヨーク。ローズは警察署のタイピストとして、地味ながら安定した生活を送っていた。だが、美しい黒髪を断髪にし、最新流行の高級な服に身を包んだ自由奔放なタイピスト、オダリーが現れ彼女の人生は一変する。ローズはオダリーに魅了され心酔するが、しだいに彼女のふるまいに犯罪の影を感じ、生い立ちにも疑問を覚えはじめる。嘘と秘密を纏う、美貌の新人タイピストの真の目的とは──。訳者あとがき=吉澤康子

内容説明

一九二四年、ニューヨーク。ローズは警察署で供述書を作成するタイピストとして、地味ながら安定した生活を送っていた。だが、つややかな美しい黒髪を断髪にし、最新流行の高級な服に身を包んだ自由奔放なタイピスト、オダリーが現れ、彼女の人生は一変する。ローズは華やかで洗練されたオダリーに魅了され心粋するが、しだいに彼女のふるまいに犯罪の影を感じ、生い立ちにも疑問を覚えはじめる。ホテル住まいの贅沢な生活の資金はどこから?なぜ警察署に勤めているのか?彼女は一体何者なのか?女性同士の友情と裏切り、そして殺人を描く究極のサスペンス!ロサンゼルス公立図書館が選ぶ最優秀フィクション、書評誌“カーカス・レビュー”年間ベスト・ブックス(2013)

著者等紹介

リンデル,スーザン[リンデル,スーザン] [Rindell,Suzanne]
アメリカ、カリフォルニア州生まれの作家。2006年にテキサスの大学院に入学。2010年にスーツケースひとつでニューヨークへ行き、著作権を扱うエージェンシーで働きながらデビュー作である『もうひとりのタイピスト』を書き上げる。現在はヒューストンのライス大学英文学博士課程でアメリカ近代文学を学びつつ、短編小説や詩を発表している

吉澤康子[ヨシザワヤスコ]
英米文学翻訳家。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

25
時折挟まれる「主治医が言った」という文言。ローズが奇妙な振る舞いを見せ始めた時の違和感。彼女は本当に、自分が言っている通りの人間なのか?ローズの言い分を全部捨ててしまうのも引っかかる。オダリーの過去を知る男性が彼女について話す件がある。彼が語るオダリーは、ローズが感じている得体の知らない女性とイメージが重なる。やはりローズが言ったように、限られた人しかオダリーの怖さに気付いていないのか?最後の最後まで、作者は読者を翻弄し、彼女達の一体どちらの言っている事が正しいのか、なかなか尻尾をつかませない。2015/12/03

barabara

23
結局ストレートに決まったのね。テクニックありの裏返し展開もなく。安心して読めたんだけど、オザリーの人格障害っぷりが幼少から完成されていて凄いし怖い。美人は正義、それに比べてローズの可哀想さよ…。2015/12/14

寧々子

14
ローズの独白で描かれているので、とりとめのない話題が続いたり逸れたりするせいか、ローズとオダリーが親しくなる前は挫折しそうでした。 でも、オダリーがローズに接近して親しくなると、魅力を振りまき相手を操ることに長けていることに気づきながらも、オダリーの魅力に心酔してしまいそばを離れることができないローズの身に起こるのか、ローズの仄めかしの真意が知りたくて読まざるおえなくなりました。 そうやってダラダラ続く独白をダラダラ読み続け、事が起きてようやく一気に読むスピードが上がってけど、終りかたには不満が残った。2016/06/20

尾塚

11
面白そうなコメントがあったので読んでみました。1924年禁酒時代のニューヨークの警察でタイピストとして働く女性。ある日ひとりの女性が同僚として働き始める。彼女の暮らしぶりが気になり、そして魅了され同棲するが。物語は淡々と進みどうなるのかと読んで行くんですが。予想がつかず、何が真実なのか。それにしても衝撃的な結末!日本のミステリーではあまりお目にかかれない感じだなぁ!!えっ・・・と驚きました。楽しく読みました。2016/01/14

アヴォカド

10
表紙を見るとロマンティックサスペンス?と思ってしまう。損とまでは言わないが、読み始めると表紙とはだいぶ印象が違う。フィッツジェラルド×ハイスミスといった感じ。丁寧に書かれていて、ファムファタル物としても女の友情と嫉妬?物としても充分に面白いのだけれど、読みにくくてしょうがなかったのはなぜだろう。。。2016/01/23

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