出版社内容情報
戦争の悪夢に苦しみ続けるヴェトナム帰還兵たち。彼らはアメリカ国内にある政府所有の城に収容され、観察と治療がおこなわれていた。新たに着任した精神科医ケイン大佐は、同僚の医師フェルの協力を受け、狂気に陥った患者たちの話を聞き続けるが、やがて彼自身も、殺戮の果てに狂った兵士の夢を繰り返し見るようになる。『エクソシスト』『ディミター』の鬼才が奇蹟と贖罪をテーマに描いた傑作。
内容説明
一九六〇年代後半、ヴェトナム戦争の時代。妄想に取りつかれた合衆国軍の将校たちは、仮病と疑われながら秘密収容所に送りこまれ、治療と研究の対象となっていた。最後の収容所となったセンター18には、元宇宙飛行士のカットショー大尉を始め、様々な強迫観念に囚われた兵士たちが収容されていた。新たに配属された海兵隊の精神科医ハドスン・ケイン大佐は、収容者たちの話を聞き続ける中で、かつての患者が見ていた悪夢に繰り返し苛まれる―館に蔓延する狂気と悪夢。そして“奇蹟”の顕現。『エクソシスト』の鬼才が贈る傑作。
著者等紹介
ブラッティ,ウィリアム・ピーター[ブラッティ,ウィリアムピーター] [Blatty,William Peter]
1928年、ニューヨーク生まれ。作家、脚本家、映画監督。71年に出版した、メリーランド悪魔憑依事件をもとにした小説『エクソシスト』がベストセラーとなる。同書を原作とした73年公開の映画に際しては脚本を担当。80年公開の映画『トゥインクル・トゥインクル・キラー・カーン』でも脚本を担当、監督を務め、ゴールデングローブ賞脚本賞を受賞した
大瀧啓裕[オオタキケイスケ]
1952年、大阪市生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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