忘却の声〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 298p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784488010232
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

わたしは親友を殺したのだろうか? 殺害容疑をかけられた認知症の女性の一人称と手記、他人の筆跡による伝言などの断片で綴られた、静かな感動をもたらす傑作ミステリ。

内容説明

わたしはジェニファー。わたしは六十四歳。わたしは認知症。ノートにその日にあった出来事を書いている。ある日、貼ってある新聞の切り抜きを見つけた。「アマンダ・オトゥール(75)が不審死。右手の指が四本切断されていた」。アマンダは親友だった。彼女を殺した覚えはない。でも警察が会いにきたし、ノートからは事件当日のページが切り取られている―。親友の殺害容疑をかけられた、認知症を患う女性。彼女の独白とノートに書かれた文章、介護人や娘たちが記した伝言の断片で綴られた衝撃作!

著者等紹介

ラプラント,アリス[ラプラント,アリス] [LaPlante,Alice]
アメリカの作家・ジャーナリスト。スタンフォード大学などで創作講座を持ち、指導を行っている。2011年に発表したTurn of Mindは初のフィクション作品で、「ニューヨーク・タイムズ」やナショナル・パブリック・ラジオ、「ヴォーグ」などさまざまなメディアで注目され、発売後ひと月でベストセラーとなる。医療・健康を扱ったすぐれた文学やノンフィクションに与えられるウェルカム・ブック・プライズを受賞。「ガーディアン」の最優秀ミステリ、「カーカス・レビュー」のフィクション分野でトップ25作品のひとつに選ばれる

玉木亨[タマキトオル]
1962年東京都生まれ。慶應大学経済学部卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

23
アルツハイマーの老女の親友が殺された。自分の記憶はおぼろげ、警察からは最後に被害者に会った人物として疑われている。 誰も、そこから帰って来た人のがいないので、認知症の人の頭の中も、老人の心も、本当のところはどうなのか、本人たちがどんな風に感じているのかわからない。でも、そのわからないけれども、実はこんな風なんじゃないの?って読む側に感じさせるようなものがある。2014/11/21

yoshimi

20
認知症になった元医師の女性。その友人が何者かに殺害される。果たして犯人は…という内容。 認知症の女性が語り手であるため文章が散文的で、読みにくいとまでは言わないがなかなか悪酔いする振り回されっぷり(笑)。 でも実際に認知症になった人の思考はこのような物なのかと感じさせるリアルさが重い。 文章に慣れて物語が少し動いてきたかな?というところで上巻終了。 期待して下巻へ。2014/09/28

あっちゃん

18
認知症の元医者が事件の容疑者!主人公が本人なので、内容が散文的すぎて読みづらい(笑)こういう、とりとめのない事ばかりが頭の中を占めてるのかな?とリアルな感じ!ただ、肝心な事件の話には、まだならない(^_^;)下巻へ!2014/08/15

くさてる

12
認知症を患う女性の視点から語られる殺人事件とその謎。混濁した記憶のなか。きれぎれに語られる述懐から少しずつ明らかになっていく、彼女のこれまでの人生と、殺された親友との関係。明確になったかと思うとまたふっとまどろんでいく彼女の自意識の表現と殺人の謎の両方が巧く絡み合ってとても面白く読んだ。2014/08/10

かもめ通信

12
本が好き!をつうじての頂き物。主人公は殺人事件の容疑者。かつては腕の良い整形外科医だった。それは確かに過去形なのに、彼女は時折混乱し、出勤しなくては、診察をしなくては、手術を行わなくては…と慌てふためく。そう、彼女は認知症なのだ。というわけで長文レビューは↓に。2014/07/28

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