Q〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488010126
  • NDC分類 973
  • Cコード C0097

出版社内容情報

農民戦争、再洗礼派の反乱、なぜすべての計画は狂い悲惨な結末を迎えたのか。名をもたぬ主人公と宿敵Q。狩る者と狩られる者。史実とフィクションの巧みな融合。歴史超大作!

内容説明

権力闘争を繰り広げる王や諸侯に搾取されることに我慢できなくなった民衆が起こした農民戦争。ローマカトリックに牙を剥いた再洗礼派の反乱。なぜ、すべての計画は狂い、悲惨な結末を迎えたのか。誰かが陥れているのだ。誰かが裏切っているのだ。そのことに気づいたとき、狩られるものと狩るものの立場は逆転した。水の都ヴェネツィアに舞台を移し、名をもたぬ主人公と宿敵Qの密かな攻防が続く。イタリア最高の文学賞ストレーガ賞にノミネートされた、歴史エンタテインメント超大作!

著者等紹介

さとうななこ[サトウナナコ]
新潟県出身。武蔵大学人文学部卒業。日伊の翻訳・通訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

45
やっと主人公は密偵Qの存在に気付き始める。一方、Qも老年に入り、勢力を失いつつあるカラファから切り捨てられたことを感じながらも自分の謀略の犠牲にいることで力を蓄えてきた主人公の仕掛けに翻弄されることになる。Qの正体が分かる数文に驚愕。しかし、トマス・ミュンツァーやヤン・マティスへ「無垢なるものの最大の慢心は最も安直な悔悛や誠実さの後ろに隠れること」と軽蔑していたQがカリファへの最後の手紙で「誰一人として無駄死にではないこと」と告げた文章にQ自身の老年だからこそ、分かった孤独が垣間見えて少し、切ないです。2014/07/09

林 一歩

24
下巻は一気呵成に読了。宗教に関するバックボーンを有しない日本人には理解し得ない部分が多いのでは…と穿った見方をしつつも、諜報小説としては上出来だと思った次第。この流れで、エーコの"薔薇の名前"を再読します。2015/01/17

昼夜

24
500年近く経っても何も変わってないなと主人公たちの頑張りを知ってるだけにやるせなくなりました。神さまがいることは信じたいけど特定の宗教は勘弁な私にはいろいろ難しい部分が多いので本の生まれた時代と今では失われつつある力強さを目にしてやはり本はなくしたくないとしか残らなかったのですが、登場人物たちの意志と熱情がとても力強く眩しくて現代の日本にはこんな人たちが必要なのかもしれないと思いました。2014/12/17

内島菫

21
上巻では民衆とともに、あるいはその隊長として武器を手に戦うことの多かった主人公が、下巻では金融詐欺や禁書の出版・売買を通じて上流階級にも近づくことになる。そして仇敵(旧敵)Qの道とひとつになる結末部。敵同士だった彼らは二人とも、物語の結末を知るために最後まで歩みをやめない読者の分身だったように思える。実際に物語は主人公の語りと、Qの手紙や日記によって進められる。また、主人公がいくつもの名前を持ち、Qの本当の名や素性は分からないままであるのは、私たち読者の物語とのかかわり方そのままではないだろうか。2019/05/04

松本直哉

20
お前ら勝手にやってろよ、と言わんばかりに欧州に見切りをつけてオスマントルコで入浴やコーヒー(いずれも当時の欧州の知らないもの)を楽しむラストシーンがなかなか良かった。快楽を忌み嫌う欧州などにもはや未練はないのだろう。生涯をかけた信仰の自由のための反抗、前半の血腥い暴力抗争から後半の地下出版物による揺さぶりまで、名前をいくたびも変え戦術を変えつつ貫いても、国家権力と宗教権力と資本家の馴れ合いによる抑圧の世界を変えることができないのなら、もうヨーロッパに用はない。「欧州は終わりだ」という一言は予言的に響く。2025/12/23

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