出版社内容情報
国民的女優ローレルが少女時代に目撃した、母をめぐる恐ろしい出来事。あの50年前の出来事はいったい何だったのか? 母の過去にはいったい何が隠されているのか?
内容説明
『忘れられた花園』のモートンが再び読者を誘う物語の迷宮。オーストラリアABIA年間最優秀小説賞受賞。母は、なぜあの見知らぬ男を殺したのか?少女だったローレルは確かに聞いた―「やあ、ドロシー、久しぶりだね」と彼が言ったのを。
著者等紹介
モートン,ケイト[モートン,ケイト] [Morton,Kate]
1976年、南オーストラリア、ベリに三人姉妹の長女として生まれる。クイーンズランド大学で舞台芸術とイギリス文学を修めた。ブリスベン在住。2006年に『リヴァトン館』で作家デビュー
青木純子[アオキジュンコ]
1954年生まれ。早稲田大学大学院博士課程満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
266
2015年このミス海外2位。 モートンが織り成す世界は まるで昔の女流作家の ロマンス小説を読むようで、心地よい。 母はなぜあの見知らぬ男を 殺したのか?50年の時を 経て、母の過去をめぐる旅 …母ドリーとジェミーの 青春、そして愛した人々。 2011年と、50年以上も昔の 出来事を交互に行き来させながら、 次第に明らかになっていく 母の日々…まるで ジグゾーパズルを埋めていくような展開に、心踊る 上巻だった。 2014/12/14
ミカママ
255
【原書】とてつもなく長い。1941年、61年、そして2011年の間を行ったり来たりの手法もなぁ...と思ったら...後半スゴかった。投げ出さずに読んで、よかった!詳細は、下巻で。2017/03/04
starbro
109
2015年このミス海外2位の割には、1位との格差(1位の「その女アレックス」は未だに予約91番目)なのか、上下巻のせいなのかわかりませんが、あっさりと図書館で借りられました。上巻だけでは何とも言えませんが、語り口も良く物語に引き込まれました。トータルの感想は明日下巻を読んでから。2015/01/15
紅はこべ
89
上巻は全て思わせ振り。1941年の1月から5月の間に何があったのか。もうドキドキ。娘達全員に植物由来の名前をつける母親って、それだけで何となく性向がわかる気がする。2015/01/04
barabara
87
ケイト節、ばりばりの読みごこちがゆったり流れるミステリ。時代ものを紐解く力量はお墨付き!少しずつ謎がほぐれ…下巻へ続く…完2014/01/21
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- 和書
- フランスよ、どこへ行く