感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アルゴス
3
フロイトは宗教を人間の欲動を抑圧するものとして激しく批判したが、フロムは宗教をある種の超越と同じようなものと考える。人間に進むべき「方向性と献身の対象」(30)を与えるものと定義するからだ。「一つの目的、一つの理念、あるいは神というような、人間を越えた力への献身は、全生活過程の完成を求める欲求の一つの表現である」(34)とすれば、人間性の向上のための一つの重要な手がかりとなるからだ。この定義からすると、多くの宗教は権威主義的な宗教として否定され、イエスの宗教や仏教などが、人道主義的な宗教として是認される。2017/12/09
ぼけみあん@ARIA6人娘さんが好き
3
『自由からの逃走』『人間における自由』に続いて、自由と性格について扱った自由3部作最後の本。エール大学における連続講義をまとめたもので、3冊の中では一番薄い上に、議論が整理されていて理解しやすい。前著と同様の観点から、特に宗教に関して権威主義的と人道主義的という切り口から分析すると共に、精神分析に関しては、単なる適応治療と区別して自分の立場をたましいの治療という観点から論じている。フロム3部作を読むなら、これを最初に読むのがよいのではないかと思う。2010/08/19
しょ~や
1
宗教の大切さと危うさとが感じられる。2012/07/13
-
- 電子書籍
- 初心だと思っていた幼妻のエロい素顔 加…