出版社内容情報
アメリカの科学捜査の先駆者として、"アメリカのシャーロック・ホームズ"と称された男、エドワード・オスカー・ハインリッヒ。1920年代に活動を始めた彼は、誤算や誤解に苦しみつつも、犯罪捜査に科学の視点をもたらしていく――。筆跡鑑定を用いた司祭殺人事件や、血痕の飛び散るパターンから犯行状況を割り出そうとした事件など、実際に手掛けたケースを紹介しながら、知られざる科学捜査の歴史を描く、瞠目のノンフィクション!
内容説明
1920年代のアメリカでは、禁酒法の影響で犯罪が激増しているにもかかわらず、未だ直感や不充分な情況証拠に頼る捜査が主流だった。そんな時代に、捜査に科学的手法を導入した犯罪学者がいた―その男の名は、オスカー・ハインリッヒ。数々の難事件の捜査に、筆跡や弾道、血痕パターンの分析など、現代では当然のように思われている技術を用いたオスカーは、いつしか“アメリカのシャーロック・ホームズ”と称されるに至った―。全米を揺るがした列車強盗事件、有名喜劇俳優が容疑者となった殺人事件など、実際にオスカーが手掛けた事件を紹介しながら、知られざる科学捜査の歴史と、そのパイオニアたる人物の生涯を描く、瞠目のノンフィクション!
目次
第1章 血まみれの現場―アレン・ラムソンの浴室の事例(1)
第2章 天才―オスカー・ハインリッヒにとっての悪の源の事例
第3章 異教徒―パン職人の筆跡の事例(1)
第4章 パイオニア―パン職人の筆跡の事例(2)
第5章 非難―人気俳優の指紋の事例(1)
第6章 憤慨―人気俳優の指紋の事例(2)
第7章 二重の十三―大列車強盗の事例
第8章 悪の化学―計算高い化学者の事例
第9章 断片―ベシー・ファーガソンの耳の事例
第10章 引き金―マーティン・コルウェルの銃の事例
第11章 断罪された者―アレン・ラムソンの浴室の事例(2)
著者等紹介
ドーソン,ケイト・ウィンクラー[ドーソン,ケイトウィンクラー] [Dawson,Kate Winkler]
ドキュメンタリーのプロデューサーとして活躍したのち、連続殺人犯ジョン・レジナルド・クリスティと1952年に発生したロンドンスモッグ事件を取り上げたDeath in the Air:The True Story of a Serial Killer,the Great London Smog,and the Strangling of a Cityで2017年にノンフィクション作家としてデビュー。また、テキサス大学オースティン校で実務家教員としてジャーナリズムを教えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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