出版社内容情報
失踪したネコを専門に探す探偵が存在する。元警部補コリンがペット事件専門の探偵事務所をたちあげたのは2005年。以来仕事の需要は年々増加していたが、悩ましいのは失踪したネコの捜索だった。そこでコリンは猫を専門に探す優秀な探偵犬を自らの手で育てようと決心した。だが、候補犬探しは難航を極めていた。半ばあきらめかけていたところに出会ったのが保護犬、モリーだった。そしてコリンとモリーのネコ探し探偵業が始まった!
内容説明
行方不明の猫を捜すのは『犬』!?相棒をさがしていたペット探偵の著者が出会ったのは、問題行動ばかりの保護犬モリー。だがモリーには類い稀な才能があった…現在も活躍中の探偵犬を描く感動のノンフィクション。
目次
モリーの最初のテスト
嗅覚の勝利
私立探偵からペット探偵へ
変わるきっかけ
先駆的なプロジェクト
驚きの抜擢
ブランブル・ヒル・ファームでの訓練
フィリップ、ホリー、いたずらっ子モリー
バフィを取りもどせ
ブルーベルの森
犬とクサリヘビ
猫と川船
ノッティングヒルの悪夢のような事件
迷い猫といじわるじいさん
モリーと祖国を離れた猫
ブリクストンの家出猫
著者等紹介
ブッチャー,コリン[ブッチャー,コリン] [Butcher,Colin]
英国海軍とサリー州警察に、合わせて25年勤めたあと、2005年にUKペット探偵社を設立
杉田七重[スギタナナエ]
東京都生まれ。東京学芸大学卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みかん🍊
91
昔から動物が大好きだった元警官のコリンはペット専門の私立探偵を始め、捜索の難しい猫の足取りを追うため保護犬モリーを探索犬として訓練する、外国ではペットの盗難が多く高級なペットを盗んだり、セレブな飼い主から身代金を取ろうとする誘拐まであるとは、飼い主にとってはペットは家族であり大切な存在、何をおいても見つけ出したい気持ちは当たり前、モリーの様な賢い犬が匂いを元に追い相棒の元警察官の推理で見つけ出す、こんなペット探偵がいたら心強いことだろう。2020/03/22
ぽてち
23
とてもおもしろいノンフィクションだった。本書の著者・コリンは、英国海軍に11年、除隊後州警察に15年勤めたのち、私立探偵に転身する。その後ペット捜索専門の事務所を設立し、長年温めてきたアイディアを実現する。すなわちそれがモリー、行方不明の猫を探す使役犬だ。使役犬といっても、飼主でもあるコリンと共に暮らし、深い絆で繋がっている。様々な捜索活動を紹介しながら、人と動物の関係が生き生きと描かれている。“事実は小説より奇なり”という言葉を実感した。2020/03/27
橘
8
英国海軍、警察官の職を経て私立探偵を開業した「私」の夢は、猫を探し出す犬と仕事をすることだった(その動機は本書に詳しい)突飛ともいえるアイデアの実現に向け、粘り強い努力の末にパートナーと出会った探偵が、捜索活動を行うノンフィクション。保護犬出身のモリーと「私」の冒険は、まだまだ続く!2020/06/30
ののまる
6
モリー姐さんすごい❗️ 人間よりすごい❗️2020/10/26
しのぶ
3
イギリスのペット探偵が、相棒モリーとの出会いや仕事っぷりを描いたノンフィクション。おもしろかったけど、どうせだったら小説仕立ての方がよかったかも。 2020/06/20