内容説明
つとめて平和を口にすること、外交政策に慎重を期して、ひそかに再軍備を進めること―。独裁制を確立したヒトラーがとったこの戦略はことごとく功を奏し、オーストリアとチェコスロヴァキアの無血征服という完璧な勝利をドイツにもたらす。イギリスやフランスなどの民主主義諸国は、なぜヒトラーの野望を食い止められなかったのか。息詰まる外交戦でヒトラーが見せた、その天才的な手腕とは。膨大な資料と豊富な取材経験を駆使してナチス第三帝国の全貌を描き上げる、第一級の歴史ノンフィクション。
目次
第2部 勝利と地固め(承前)(第三帝国の生活 一九三三‐三七)
第3部 戦争への道(第一段階 一九三四‐三七;奇妙で、運命的な間奏曲―ブロンベルク、フリッチュ、ノイラート、シャハトの失脚;独墺合邦―オーストリア凌辱;ミュンヘンへの道;チェコスロヴァキアの消滅)
著者等紹介
シャイラー,ウィリアム・L.[シャイラー,ウィリアムL.][Shirer,William L.]
1904年シカゴ生まれ。ジャーナリスト、歴史家。コー大学卒業後、渡欧。『シカゴ・トリビューン』紙の特派員などを経て、CBSのヨーロッパ支局長に。ドイツのオーストリア併合など、数々の歴史的事件の報道に携わる。1940年、戦況の悪化に伴ってアメリカへ帰国し、自身の経験をもとにしたベストセラー『ベルリン日記』(筑摩書房)を発表。1960年に発表した『第三帝国の興亡』では全米図書賞を受賞する。著書多数。1993年没
松浦伶[マツウラレイ]
1936年島根県生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。雑誌・書籍の編集者を経て、翻訳に従事。2007年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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