第三帝国の興亡〈1〉アドルフ・ヒトラーの台頭

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  • サイズ B6判/ページ数 459p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784488003760
  • NDC分類 234.074
  • Cコード C0022

内容説明

1933年1月30日アドルフ・ヒトラーは、ドイツ首相に就任した。この日をもってヴァイマル共和制は終焉を迎え、ナチス第三帝国が誕生したのだ。ヒトラーはただちにドイツのナチ化を開始。侵略と戦争への道を突き進んでいく。ウィーンで悲惨な青春時代を過ごし、第一次世界大戦では無名の伍長。ビヤホール・プッチの失敗により投獄された男は、いかにして権力を掌握し、総統としてドイツに君臨するに至ったのか。膨大な資料と豊富な取材経験を駆使してナチス第三帝国の全貌を描き上げる、第一級の歴史ノンフィクション。

目次

第1部 アドルフ・ヒトラーの台頭(第三帝国の誕生;ナチ党の誕生;ヴェルサイユ、ヴァイマル、ビヤホール・プッチ;ヒトラーの精神と第三帝国の根源)
第2部 勝利と地固め(権力への道1925‐31;共和制最後の日々1931‐33;ドイツのナチ化1933‐34)

著者等紹介

シャイラー,ウィリアム・L.[シャイラー,ウィリアムL.][Shirer,William L.]
1904年シカゴ生まれ。ジャーナリスト、歴史家。コー大学卒業後、渡欧。『シカゴ・トリビューン』紙の特派員などを経て、CBSのヨーロッパ支局長に。ドイツのオーストリア併合など、数々の歴史的事件の報道に携わる。1940年、戦況の悪化に伴ってアメリカへ帰国し、自身の経験をもとにしたベストセラー『ベルリン日記』(筑摩書房)を発表。1960年に発表した『第三帝国の興亡』では全米図書賞を受賞する。1993年没

松浦伶[マツウラレイ]
1936年島根県生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。雑誌・書籍の編集者を経て、翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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キク

63
近代ヨーロッパを専攻してた友人に「ナチをザックリと知りたい。賛否や激しい主張はいらない。コッチで判断するから」と聞いたら「シャイラーの『第三帝国の興亡』を通しで読め」とのことだった。で、1冊目がヒトラーが総統になるまで。権力を握るまでのヒトラーは正体を隠して国民を騙したんだろうと思っていた。でも、ヒトラーは「自分が何者で、何を望んでいるのか」ということについては、無名時代から偽りを語ったことはなかった。独裁者になりロシアを占拠したいと語っている者が首相に任命され、自分に投票した国民と破滅に向かって歩き出す2022/03/29

ぐうぐう

11
ナチスは、合法的な選挙によって与党となり、そして独裁を成功させるのだが、しかし、ヒトラーが首相になるまでの間には、数々のテロ行為があり、また、ドイツ国民が当初からナチスに陶酔していたのではなく、逆に眉をひそめていたことが本書を読むとよくわかる。ところが、ワイマール共和国の行き詰まりや、反目し合う政党同士がナチスに対して連合を組めなかったことなど、歴史はナチスにことごとく味方していく。結果、ヒトラーが政権を取った以降、雪崩を起こすがごとく、国民はナチスに傾倒していく。(つづく)2011/02/09

ドウ

10
ヒトラーと同時代を生きたジャーナリストによる、ナチ・ドイツ史のノンフィクション。第1巻で扱われる青年期のヒトラーの様子や権力掌握の過程についてはまだ現地で取材をしていなかったようで、独特の視点はまだあまり感じられず、『我が闘争』や戦後見つかった私文書の引用でリズムよくまとめられている(直近読んだ『第二次世界大戦の起源』と参照史料が違うため、受ける印象も微妙に異なる)。旧訳の出版年的にもやや古い本だが、新訳の読みやすさも相俟って十分フレッシュで知的好奇心を充足する内容に感じられる。2020/04/30

アルクシ・ガイ

4
ある本では「間違いない」と著者が太鼓判を押しているエピソードが、別の本では「疑わしい」になる。さらに別の本では「そのような事実はなかった」にまで落ちる。ヒトラーにしろ何にしろ、一冊の本を読んでわかった気になるのは危険だと勉強させてもらえた本。他はというと、何せ出てくるほとんどの名前は初耳なんだから、ほほーそうかとうなずいているしかない。2016/01/13

aya-panta

3
ヒトラーとドイツ第三帝国の誕生から滅亡までを、戦後押収した膨大な資料を基に綿密に書き上げたノンフィクションの第一部。ヒトラーがワイマール共和制を覆しナチ政権を確立するまで。オーストリアの田舎町で生まれ、ろくに教育も受けず、赤貧の生活を送っていたヒトラーが、狡猾さを武器に権力を手中に収めていく。歴史に「たら、れば」を持ち込むのは無意味だけれど、ここで止められていれば! と何度も思った。時代の空気く、抗えないうねり……。こうもやすやすと国の方向が変えられてしまう。怖いな。2015/03/20

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