出版社内容情報
コウ(劫)とは天女が舞い降りて、その衣が巌を擦る。その巌がなくなってしまうくらいの長い時間(仏教用語)。囲碁では同形反復に禁止ルールがあり、別の所へいったん打ってから(コウダテ)打たなければならない。このルールが囲碁をさらに複雑に豊かなゲームにしている。しかしながらコウが好きな人はいない。本書を読めば、コウを恐れなくなり、むしろコウを仕掛けたくなる。余談ですが、本能寺の変の折、信長が観た僧侶の碁で三コウが出来、以来不吉と言われている。
目次
第1章 コウの基本を知ろう(いろいろなコウの形;コウを恐れるな;コウのテクニック;コウと攻め合い)
第2章 コウが絡む死活の急所
第3章 コウの手筋とテクニック
第4章 コウ争いの実戦20題
著者等紹介
〓薫鉉[チョフンヒョン]
1953年3月10日、韓国、全羅南道木浦生まれ。1962年9歳で韓国棋院初段(最年少記録)。1963年10月、渡日。瀬越憲作九段に入門。1972年兵役のため帰国。1974年最高位戦優勝(初タイトル)。1980年韓国国内の全タイトルを制覇。1982年韓国初の九段。1984年李昌鎬を内弟子にする。1989年応氏杯優勝。1994年東洋証券杯優勝。富士通杯優勝。これにより、世界戦グランドスラム達成(応氏杯、東洋証券杯、富士通杯)
洪敏和[ホンミンファ]
1970年、東京都生まれ。小学生の頃、兄と碁を始め、韓国外務省勤務の父のもと、アフリカ、ヨーロッパ、南米、日本で様々な経験を積む。韓国外国語大学卒。大学時代の1995年に、大学アジア囲碁選手権戦優勝。1996年、北京・日中韓アジア囲碁選手権戦韓国代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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