出版社内容情報
脳にしみついた日本語は一生つきまとう…ならば、どう学習するべきか?
英語と日本語では、物事を伝えるときの伝え方の順が根本的に大きく異なる。英語の「重点先行」と日本語の「結論は後で」の違いは、コミュニケーションにおいて極めて重大な意味をもっている。それは、どちらのネイティブもお互いに自分の言語習慣からくるexpectation(予測)をもっているからだ。この違いを知らないとき、コミュニケーションは互いに違和感をもちながら進むことになる。
本書では、日本語と英語の文法的な違いと論理の違いを、修飾構造、センテンスという単位から、さらに広げてパラグラフ、そして小論文やレポートの構成までを、日本語と英語の両方を対照しながら解説する。「日本語ネイティブ」のためのまったく新しいアプローチの英語入門書。
内容説明
会話から小論文まで。日本人特有のあの悩ましい壁を越える明快なワザ。対象、高校生~大人。
目次
序論(重点先行の英語、重点後置の日本語;情報提供に積極的な英語、小出しの日本語)
1 文(センテンス)(運命的な、日本語と英語の述語の位置の違い;結論を最初に言う英語、結論は最後に言う日本語 ほか)
2 段落(パラグラフ)(日本語の段落―段落とパラグラフは同じではない;「まずは話題から」の英語のパラグラフ ほか)
3 文章(英語のレポートと日本語の小論文)(英語のレポートも日本語の小論文も基本原理は同じと考えよ;小論文の代表的な枠組み二つ ほか)
付録 日本語順思考→英語順思考 クイック切り替え練習帳
著者等紹介
三浦順治[ミウラジュンジ]
秋田県出身。秋田大学卒業後ミシガン大学へフルブライト留学(English Language Institute所属)。秋田大学教授・名誉教授。秋田県立大学教授・名誉教授。ミネソタ州立セントクラウド大学長期客員教授(3回)。国際教養大学創設委員。全国英語教育学会副会長。実用英語検定試験1級問題作成委員。日本国際理解教育学会理事。英語検定教科書NEW HORIZON ENGLISH COURSE(東京書籍)編集アドバイザー。研究分野は対照レトリック(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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