出版社内容情報
2021年9月、長きにわたりドイツならびにヨーロッパを導いてきた、ドイツ首相アンゲラ・メルケルがついに退任し、政界を引退する。
フランスの女性ジャーナリストが、メルケルの東ドイツでの生い立ちから、宗教的バックグラウンド、政党内での権力闘争、各国指導者との関係、移民問題、前アメリカ大統領トランプとの確執、COVID-19への対応、そして、首相退陣までを描く本格評伝。
フランス大統領エマニュエル・マクロンへのインタビューも緊急掲載。
内容説明
東西冷戦下の東ドイツで物理学者として出発し、その後、ドイツ政界の権力闘争を勝ち上がり、さらにヨーロッパの盟主として長きにわたり存在感を示し続けたアンゲラ・メルケル。信仰と科学、「女帝」と「母(Mutti)」、マキャベリズムとリゴリズム…、さまざまな側面が共存するその多面的な半生を、シモーヌ・ヴェイユ賞を受賞したフランス人ジャーナリストが、多くの関係者の証言とともに、圧巻の筆致で描いた本格評伝。
目次
メルケルは去っていく
アンゲラのエゴはどこに?
独特のライトブルー
故郷テンプリンとNATOの町ブリュッセル
ミス・カスナーからドクトル・メルケルへ
政治の世界へ
バルト海の修業
メルケルの小屋
ブロイエルさんのお茶の時間
シリアルキラー物語―蹴落とされた男たち
ガールズ・キャンプ
首相官邸の三人の女性たち
グローバル・ムッティ(お母さん)
メルケルと四人のフランス大統領
二〇一六年、annus(アヌス) horribilis(ホリビリス)(ひどい年)
最後のメルケル
マクロン語る
「幸福なドイツ」の首相
Tsch¨uss(バイバイ)メルケル
著者等紹介
ヴァン・ランテルゲム,マリオン[ヴァンランテルゲム,マリオン] [Van Renterghem,Marion]
1964年、パリ生まれ。ジャーナリスト、『ル・モンド』元記者。2018年、Angela Merkel,l’ovni politique(『アンゲラ・メルケル―政界に降り立ったUFO』2017年)でシモーヌ・ヴェイユ賞を受賞
清水珠代[シミズタマヨ]
翻訳家。上智大学文学部フランス文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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