出版社内容情報
教育心理学、現代の泰斗による集大成の第4巻。
日本の教育学の泰斗として知られる著者が、学生時代から一貫して取り組んできた「自己意識論」を集大成としてまとめた論集の第4巻。自己意識の問題は、アイデンティティ、自己概念、自己イメージ、自尊感情などの形で論じられ、現代の心理学・社会学・教育学などにおいて、最も重要な課題の一つとされてきた。
第4巻では、内面的精神的な<我の世界>と、世俗的な<我々の世界>をどう生きるのかを大きなテーマとする。大学生の膨大な意識調査の分析をタテ軸に、著者自身の60年間におよぶ内面意識の軌跡がヨコ軸になっている。思春期の頃から知命の歳を迎えた現在まで、著者自身が、自分の内面で、自分自身と対話してきたところを主要な素材として、そうした「自我関与性の強い」内容について他の人達はどう考えているのか、人間の「生き方」の形成と深化を論じていく。
目次
プロローグ 自分の生を問い直す
1 「生き方」を考える(生き方のタイポロジー;現代社会と生き方の選択 ほか)
2 「生き方」意識を探る(現代日本人に見る生き方意識;大学新入生の生き方意識―京都ノートルダム女子大学生の場合 ほか)
3 「生き方」の形成と深化を(自己実現の教育;生涯にわたって生き抜く力を ほか)
エピローグ 自覚と主体性―実存的に生きるために
著者等紹介
梶田叡一[カジタエイイチ]
1941(昭和16)年4月3日、松江市生れ。隣の米子市で幼稚園・小学校・中学校・高等学校を卒え、京都大学文学部哲学科(心理学専攻)卒業。文学博士(1971年)。国立教育研究所主任研究官、日本女子大学文学部助教授、大阪大学人間科学部教授、京都大学高等教育教授システム開発センター長、京都ノートルダム女子大学長、兵庫教育大学長、環太平洋大学長、奈良学園大学長を歴任。現在は桃山学院教育大学長。併任として、(学)聖ウルスラ学院(仙台)理事長、日本語検定委員会理事長。これまでに、教育改革国民会議(総理大臣の私的諮問機関)委員(2000年)、第4期・第5期中央教育審議会(2007~2011年)副会長(教育制度分科会長・初等中等教育分科会長・教育課程部会長・教員養成部会長)、教職大学院協会初代会長(2008~2010年)等を歴任。また、大阪府私学審議会会長、大阪府箕面市教育委員長・総合計画審議会会長、鳥取県県政顧問、島根大学経営協議会委員・学長選考会議議長、(学)松徳学院(松江)理事長等も歴任。(中国上海)華東師範大学“大夏講壇”講演者(2006年)、兵庫教育大学名誉教授(2010年)、日本人間性心理学会名誉会員(2013年)等の他、神戸新聞平和賞(2010年)、(裏千家淡交会)茶道文化賞(2012年)、宮城県功労者表彰(2014年)、京都府功労者表彰(2017年)、文部科学大臣表彰(2020年)等を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
-
- 和書
- 怪獣人間の手懐け方