出版社内容情報
いじめや不登校など,子どもたちを取り巻く環境は厳しさを増しています。こうした中,未来を担う子どもたちを健やかに育む「教育」の使命は,ますます大きくなっています。
4年前,仙台・宮城で,これまでにない新しい取組が生まれました。ある一つの出会いから始まったものですが,実践を重ねれば重ねるほど,「これは次代の教育の基盤になる」という思いが強くなりました。
子どもたちの対話から始まる「探究の対話(p4c)」は,いま日本の初等中等教育が目指している「主体的・対話的で深い学び」をもたらす絶好の取組です。子どもたちの幸せを願い,教育に関心をお持ちの皆様には,ぜひ読んでいただきたいお薦めの一冊です。
内容説明
うまく言えないけど、何かがある!子どもたちに「未来を生きる力」が身に付く!子どもたちの“ワンダー”から対話が始まる「探究の対話(p4c)」。みんなと対話をすることで思考が深まっていく子どもたちの姿がここにある!
目次
序章 これって、なんだろう?
第1章 p4cって?
第2章 みやぎで広がる「探究の対話(p4c)」
第3章 「探究の対話(p4c)」の実践から
第4章 「探究の対話(p4c)」の可能性
終章 「探究の対話(p4c)」のすすめ
著者等紹介
野澤令照[ノザワヨシテル]
国立大学法人宮城教育大学学長付特任教授。上廣倫理教育アカデミー所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BECCHI
3
子どもたちにとって、こういう話し合いの時間はとても貴重だと思う。大人になると経験から悟ったことや社会に出て考えたことで人間が形成されるけど、子どもたちは社会に対して疑問だらけだと思う。それを「そんなのもわかんないの?」とか、「それは〇〇だからだよ」などと決めつけたり、考えるのを諦めてしまうのではなく、自分がどう考えるかを明らかにしたり、友だちの考えを聞いて改めて考えたりということを通して人格の完成を目指すってことはとても大切なことだと思った。何度も読み込んで実践していきたいと思う。2019/04/14