出版社内容情報
『万葉集』の世界をポケットに入れて持ち歩こう! 厳選された92首をわかりやすい説明と風景写真でつづるハンディ手帳。
いにしえの人々の生活の息吹をいまに伝える『万葉集』の特徴として、
奈良県を中心とした日本各地の土地を歌っていることがあげられる。
この『万葉手帳』は持ち歩きに便利なポケットサイズで、
厳選された92の歌について、
万葉集研究の第一人者上野誠先生のわかりやすい解説と
関連する土地の写真を豊富に掲載。
旅先でも自宅でも、万葉びとの生きた世界を「リアル」に体感できるつくりとなっている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Y.yamabuki
5
コンパクトにまとまっていて、とても読みやすい。最初に簡単な年表と地図。そして歌と共に万葉集の概説。短いなかで全体像が掴めた。雑歌は、私も分類不可能な雑部と思っていたが、宮廷での大切な行事の際歌われたものとのこと。その後の歌は見開き1ページに1首、大きな風景の写真、現代語訳、簡単な解説。至れり尽くせりで、しかも文字も大きめ。しいて言うと、表紙は何で赤?手帳ということで、ビニール製。帯は素敵な写真で赤とよく合っているけど、読みにくいので取ってしまうと赤い手帳?でもとても素敵な手帳です。2017/05/29
kazahana*
3
まさに、万葉集の入門書と言うにふさわしい。美しい写真が豊富で、歴史や土地、当時の習慣の面から、92の歌について紹介している。手帳サイズなのもありがたい。万葉の地を巡りたくなる1冊だ。2016/04/24
nickkk
0
地盤補強の予算が余ったのか国土交通省が4000万円で作った四季で変わるプロジェクションマッピングがある傍ら無償で働くおじさんが「ここは奈良と大阪を結んでいる道だけど恐の坂と呼ばれるほど昔から地盤が弱い。万葉集にも載っている。」と教えてくれた。令和の万葉集フィーバーをスルーしていたからこの機会に読む。人の暮らしや土地に倣った歌は面白く、学校で学習した有名人の気持ちの歌はつまらない!昔読んでも土地の話は面白くはなく忘れていると思うが、関西の人や神奈川の人は習うのかな。土地で歴史を感じるのは楽しいし有利になる。2025/08/05