出版社内容情報
医療現場で命を守るために使用されている様々な化学素材や人工臓器、ナノ粒子、金ナノ粒子、さらにiPS細胞などについて紹介。
命をまもる材料って何だろう?
今これを読んでいるあなたがメガネを掛けていたり、コンタクトレンズを使っていたら?
メガネやコンタクトレンズも医療で使われている材料でできています。
ものがはっきり見えないことを矯正して、命をまもることにつながる材料と考えることができます。
では、もし、血管がなんらかの原因で弱くなってしまい破れてしまったら?
いまでは人工血管で置き換えることができます。
このときの人工血管は、私たちが着ているYシャツと同じ素材だったり、フライパンや鍋のテフロンといった身近な材料でできているのです。
この本では、命をまもる材料には、どのようなものが使われ、どのような特徴があるかをわかりやすく話します。
さらに、これから医療の場で使われる新しい材料、ナノ粒子、金ナノ粒子、iPS細胞などについても紹介していきます。
第1章 血液に触れて使われる材料
第1節 人工血管
第2節 人工心臓(その1)
第3節 人工心臓(その2)
第4節 人工腎臓
第5節 わが国発の血液適合性コーティング材
第6節 わが国発の補助人工心臓
第2章 骨などの硬い組織に用いられる材料
第1節 人工関節(JMM股関節)
第2節 人工骨素材(オリンパス、ペンタックスなど)
第3章 診断に用いられる材料
第1節 ナノ粒子による蛍光バイオイメージング
第2節 金ナノ粒子による診断と治療
第3節 カプセル内視鏡
第4節 細胞を使った診断など
第4章 ドラッグデリバリーシステム
第5章 再生医工学
第1節 組織工学の手法を用いた再生医療
第2節 生分解性材料を用いる再生医療
第3節 細胞シートを用いる再生医療
内容説明
人工血管、人工心臓、人工関節、金ナノ粒子による診断と治療、ドラッグデリバリーシステム、そして、最先端の再生医療を解説。
目次
第1章 血液に触れて使われる材料(人工血管;人工心臓 ほか)
第2章 骨などの硬い組織に用いられる材料(人工関節―金属・無機・高分子からなる複合材料;人工骨材料―セラミックスの多孔性材料)
第3章 診断に用いられる材料(ナノ粒子による蛍光バイオイメージング;金ナノ粒子による診断と治療 ほか)
第4章 ドラッグデリバリーシステム
第5章 再生医工学(組織工学の手法を用いた再生医療;生分解性材料を用いる再生医療 ほか)