出版社内容情報
●唯一無二の批評眼、明確にして倫理的な美的判断、強靭で明晰な理論、詩人由来の修辞――。
日本が生んだ世界的な美術批評家・美術史家の半世紀におよぶ活動の真髄を1冊に集約。
●芸術論、作家論、時評、対談・鼎談、インタヴューなど、1960年代から2010年代にかけて発表された
論考から約80点を厳選して掲載。
●モダニズムの理論に裏打ちされた、芸術についての揺るぎない視点は、現代芸術の流れを知るうえでも最適。
●デュシャンやグリーンバーグをはじめとした芸術界の巨人や、ケルアックなどビートニクの詩人たちとの交流、
また同時代のアーティストたちとのクリティカルな緊張関係は臨場感のある歴史的証言としても貴重。
●クレメント・グリーンバーグ、バート・ウィンザー、ロバート・C・ホッブズ、エドワード・フライ、ドナルド・カスピット、多木浩二、
神林恒道、ゲイル・レヴィン、モナ・ハドラーとの対談、鼎談、インタヴューも収録。
●関係者によるコラムも特別収録。
寄稿者:林卓行(東京藝術大学准教授)、上田高弘(立命館大学教授)、早見堯(美術批評家)、川田都樹子(甲南大学教授)、
松浦寿夫(東京外国語大学大学院教授)、大島徹也(広島大学大学院准教授)、小西信之(愛知県立芸術大学教授)
内容説明
無二の批評眼、透徹した倫理、美的判断力、明晰な理論、詩人由来の修辞―。日本が生んだ世界的な美術批評家・美術史家の半世紀におよぶ活動の真髄を一冊に集約。マネ、モネ、セザンヌ、マティス、モンドリアン、ピカソ、デュシャン、ニューマン、ポロック、ウォーホル、ジャッド…などの重要作家たち、そして、戦後日本の動向を含む、近現代の芸術を射程にした、約八〇点の論考を厳選。
目次
第1章 芸術と批評
第2章 抵抗のフォーマリズム
第3章 情況と動向
第4章 歴史とモダニズム
第5章 作家と作品―印象主義からダダイスムまで
第6章 作家と作品―抽象表現主義以降
第7章 詩論他
第8章 ディスカッションズ
著者等紹介
藤枝晃雄[フジエダテルオ]
1936年生まれ。美術批評家・美術史家。博士(文学)(大阪大学)。1961年、東京藝術大学芸術学科卒業。1967年、京都大学大学院修士課程修了(在籍中、ペンシルヴェニア大学大学院に留学)。1975年、ニューヨーク近代美術館(MoMA)訪問学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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