文具の流儀―ロングセラーとなりえた哲学

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文具の流儀―ロングセラーとなりえた哲学

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  • サイズ B6判/ページ数 357p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784487805228
  • NDC分類 589.7
  • Cコード C0095

出版社内容情報

文房具メーカーの「フラッグシップ」となる名品を徹底取材し、名品の名品たる所以を明らかにする。文房具ファン必携の完全保存版。

文房具は、極めてシンプルな道具である。それぞれの文房具メーカーには、オリジンやフラッグシップとなるような商品が存在する。それらは、各社が創業以来頑なに守り続けているこだわりや技術というものがふんだんに盛り込まれている。別な言い方をするならば、この文房具を使えば、そのメーカーの本質とでも言おうか、ならではの部分がわかるというものである。
そうした文房具は概して、どこどえも変えて私たちの身の回りに溶け込み、あまりにも当たり前に使っているものでもある場合が多い。当たり前に使っていたけれど、実はすごい実力を秘めている。新製品も太刀打ちできないほどのものを持っている。
本書では、そうした商品を美麗な写真と取材記事により徹底分析する。定番文具といってしまえば簡単だが、創業以来の強みが活かされ、ロングセラーであり、今も販売され続けている、「フラッグシップ」となるような商品をひとつずつ取り上げ、掘り下げて紹介。名品の名品たる所以を明らかにしていく。

内容説明

なぜ、その文具は定番なのか。「技術」や「伝統」がたっぷりと注ぎこまれた文房具のロングセラー。そのメーカーの創業の経緯から、なぜその文具を生み出したのかといったストーリーまでを徹底取材。あまりにもあたり前に使っているけれど、実はこんなに凄い。そんな文房具にまつわる、モノづくりの「哲学」を掘り下げた、渾身のオールカラー。

目次

トンボ鉛筆 8900
ライフ チットブック
シード レーダー
カール事務器 鉛筆削りAngel‐5
ステッドラー マルスルモグラフ
ぺんてる シャープペンの芯
オート オートペンシル
シャチハタ Xスタンパーネーム
ビック オレンジビック
寺西化学工業 マジックインキ大型〔ほか〕

著者等紹介

土橋正[ツチハシタダシ]
文具コンサルタント。文房具の展示会「ISOT」の事務局を経て、土橋正事務所を設立。国内だけでなく海外の文具メーカー向けにも商品プロデュース、プロモーションなどのコンサルティングを行っている。また、文具ウェブマガジン「文具で楽しいひととき」の発行をはじめ、新聞、雑誌などで文具コラムを執筆。これまでに書いてきた文具コラムの数は約600本にのぼる。また、生活総合情報サイト「All About」のステーショナリーガイドも務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koki Miyachi

16
ロングセラーとなっている文具の歴史と哲学。38の文具が紹介されている。面白い本だとは思うが、セレクションは少々疑問。鉛筆、スケッチブックやノート類、ペンや万年筆に偏っている。文具の定義をもう少し柔軟に考えて、幅広く文具を語って欲しかった。そうは言っても新しく知った事もあったし、読んで損はないかも知れない。例えば三菱鉛筆は三菱財閥とは無関係だとか。2013/11/29

山猫

15
各種ロングセラーの裏話集。先年亡くなった伯父作ダイヤメモの名前のためのお百度の話はここで初めて知った。国を問わず商品が選ばれているのは良いが、理由が納得いかないものが多々あり、著者の識見に疑念が……ビックボールペンはカスが溜まりやすくてNG。三菱のユニに対してなぜトンボはナメクジの渾名で知られる8900?サクラのクーピーペンシルやかつてのコーリンの色鉛筆、天神チョークが入っていない。表記揺れや誤植が多い。KUMの鉛筆削りは眉墨削るのにも丁度いい。昔はポストイットや京大式カードなんて高くて使えなかった。2021/03/04

しゃんしゃん

13
文具マニアとしては読まざるを得なかった。ロングセラーとして100年以上に渡って愛される商品には理由があった。メーカーの「こだわり」は「常識」となり、それが「流儀」となった。試行錯誤の結果の完成品を頑固にまで守り続け支持されるもの、改良に次ぐ改良の結果、永く愛されるもの様々。良いものは良い。愛用しているもの、過去に使ったもの、初めて知った文具と数々あった。また、時間を作って文具屋巡りを楽しみたい。制作者のこだわりを感じたいと思う。2016/05/08

まりこ

12
図書館より*きわめてシンプルな道具☆文房具。ロングセラーとなりえた哲学。まず驚いたのは、シャチハタが会社名で商品名がXスタンパーネームだということ。マルマンのスケッチブックやゼブラのマッキーは定番ですね。ステッドラーは仕事柄よく利用します。ポストイットは大人デビューで、小学生の低学年の頃は筆入れに鉛筆を削る小さなナイフが入っていたのをふと思い出しましたが今はもう見ることないですね?2016/01/06

aki

12
文具を作る人たちのこだわりや度重なる試作の結果生み出された文具の素晴らしさや使い勝手の良さを、実際に写真で見ることができてよかった。高価なものや職業によっては必要でないものもあったけれど、手帳やノート、ペンなどは欲しくなった。小口に色や模様の付いているものはそれだけで特徴的だしとてもおしゃれだなーと思った。ほしい。2015/06/17

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